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vol.5 オフィサー ![]() |
![]() 2000年5月 (1歳時)
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カタログコメント
サクラローレルの強さを説明するに最もふさわしいレースは平成8年の天皇賞(春)だろう。第4コーナーでマヤノトップガンを馬なりで交わした4冠馬ナリタブライアン。これを並ぶ間もなく抜き去り、歴史に残る強さで天皇賞馬に輝いた。その父レインボウクエストは凱旋門賞など6勝した全欧古馬チャンピオン。母ショウワハナミは名牝コランディアの血を受け継ぐ。底力のある牝系はいつか爆発するもの。本馬の写真をご覧頂ければ血統表を見なくても父がわかるくらい酷似している。スラッと伸びた長い脚、長い胴など楽しみは膨らむばかり。配合のバランスがとれているので父のステイヤー色も気にならない。むしろスピード重視の組み合わせとも考えられる。ダートは全く問題なくフルシーズン活躍できそうだ。
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募集当時の売れ行き
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騎手時代、“闘将”と称された加賀武見師が調教師として晩年に出会った愛弟子と言って良いのではないだろうか。天皇賞馬サクラローレル産駒にして母系も名牝コランディアに遡りベルワイドなどを輩出した典型的な長距離血統。自身も胴長でいかにもステイヤータイプの本馬に、師は入厩した当初からいずれ距離の長い大きいところを狙いたいと本馬に期待を寄せていた。
実際、中~長距離を舞台に堅実な走りを見せ、アドマイヤモナークらを押さえて快勝した湾岸Sの次走に晴れて天皇賞(春)の舞台が用意された。当日の師は、自身の現役時代を思い起こし伝統の一戦に「いい競馬をしてくれると思う」と笑顔で本馬を送り出した。結果は直線あわやの見せ場を作りながら後方に敗れたが、生涯中央で59戦を戦い抜き、無事之名馬そのものだった。ただ、本馬は売却率が20%ほどで、多くの会員の方と彼の素晴らしさを共有できなかったのが残念至極。 (ユニオンオーナーズクラブ)
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