2023-10-01現在データ
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一口馬主とは?

1頭の馬を共同所有して 気軽に馬主感覚

一口馬主とは、クラブと呼ばれる法人が、1頭の競走馬を40~500口程度に分割して出資を募集する形態の、擬似馬主システムです。(詳しいシステムはこちら

会員は所属するクラブの募集馬を選択して一口単位で出資を行い、さらにえさ代等の維持費を毎月口数に応じて支払う代わりに、レースで獲得した賞金のおよそ60~70%程度を出資口数に応じて受け取ることが出来ます。

法律的には、金融商品取引法の規定に基づき運用される、いわゆる商品ファンドの一形態ですが、競走馬というアスリートを通じて、競馬の世界をより楽しむという趣味・娯楽要素も強いため、一般的な投資活動とは大きく異なる特色があります。


全国に数万人規模の会員

日本中央競馬会(JRA)の正式な馬主資格を得るには、まず年間所得1700万円以上、資産額7500万円以上といった非常に高いハードルをクリアしなければなりませんが、一口クラブへの入会においては馬主資格は必要なく、収入面での条件も基本的にありません。そのため、最小数万円程度の出費から、中央競馬の馬主感覚を味わえる環境が整っています。

日本では現在大小あわせて約20のクラブが運営を行なっており、各クラブの延べ会員数は7万人以上、ユニーク会員数は4~5万人と言われており、 現役馬は1000頭以上、馬主ランキングでも大手クラブが毎年上位を賑わし、G1、重賞戦線でもクラブ馬の活躍が目立つなど、中央競馬で大きな存在感を示しています。

一昔前までは比較的収入に余裕のある世代向けの、ややマニアックな趣味という側面も強かった世界ですが、インターネットの発達による情報サービス面の飛躍的な向上や、多数の口数に分割して一口あたりの金額を下げるクラブの増加などにより敷居がグッと下がり、ゲームなどから競馬の世界に慣れ親しんだような、比較的若い世代もスムーズに参加するケースが増えています。

本来、所有が前提の経済商品を、不特定多数でシェアして楽しむという意味では、シェアリングエコノミーやクラウドファンディングのさきがけとも言え、今日の時流やライフスタイルにもよくマッチしています。

ただし、あくまでクラブ会員自体は正式な馬主では無いため、後で説明するように正式な馬主に比較すると制約を受ける場面がいくつかあります。