vol.51 シーザリオ | vol.53 タイキシャトル |
2007年9月 (1歳時)
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カタログコメント
父ブライアンズタイムは、JRA総合ランキング12年連続トップ3に。他の追随を許さぬキャリアを誇る。産駒は芝、砂を問わず距離OK。タフで丈夫な叩き上げタイプが多く、歳月を経ても全く衰えを知らない。2006年は史上7頭目の通算1100勝を達成。ダート王座のタイトル防衛も果たした。今シーズン前半はヴィクトリーらがGⅠ制覇。孫娘ウオッカは日本ダービー(GⅠ)を勝って牝馬では64年ぶりの金字塔を打ち立てた。“種牡馬3強”最後の砦が見せる驚異の底力は相変わらず健在だ。母サッカーマムは、母に6ハロン、祖母に9.5ハロンのダートGⅢウイナーを擁する良血だ。近親ウィローアワー。“真夏のダービー”トラヴァーズS(GⅠ)で米国二冠プレザントコロニーを破った猛者である。父は種付料30万ドル(約3300万円)。揺るがぬ立場を完全に築いた。2000年産の若さは勿論、6億円ホースを生んだキングカメハメハ×サンデーサイレンスを連想する血統構成も要チェック。大物を送り込む下地を十分に備えた繁殖牝馬との意見に異議を唱える余地は皆無だ。 本募集馬に関しては、父の代名詞と称すべき迫力満点の馬体を雄々しさ漂う漆黒の毛並が覆い尽くす。その威圧感に思わず戦慄を覚えるほど。本当に末恐ろしい存在だ。BT×ミスタープロスペクター牝馬の相性は群を抜く。ノーリーズン、チョウカイキャロル、フリオーソ、ビッグゴールドは典型。一捻りを加えてトーセンブライト(母父ジェイドロバリー)、ヒラボクロイヤル(父タニノギムレット)と言う訳だ。機敏なアクション等から非凡なバネの搭載は明らか。ハイグレードな走りを約束する。 | |||||||||
募集当時の売れ行き
2歳8月に小倉・ダート1000mのデビュー戦を勝ち、続く小倉2歳Sではメンバー最速の上がりタイムを記録。16頭立てブービー人気の翌春フィリーズレビューで3着に食い込みました。夏には準オープンの身で北九州記念へ。ここで2着に入った後はスプリント路線を歩んでおり、栗東・安田隆行厩舎の一員として更なる飛躍が望まれます。牝馬らしく450kgにも満たぬ小柄なタイプながら、漆黒の馬体、重心の低いフォームは迫力たっぷり。どのような展開でも堅実に追い込む末脚がセールスポイントと言えるでしょう(当時の年齢で表記)。
(ロードサラブレッドオーナーズ)
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獲得賞金
1億8,425万円 主な戦績 2009 京阪杯(GⅢ) 2着 2009 北九州記念(GⅢ) 2着 2009 あじさいステークス 優勝 2009 フィリーズレビュー(GⅡ) 3着 2009 京洛ステークス 2着 2009 葵ステークス 2着 2009 ジュライステークス 2着 |