vol.12 スウィートエルフ | vol.14 ブルーショットガン |
1987年4月 (1歳時)
|
カタログコメント
ロックフェラの3×4、母父ともにダートの鬼で、もちろん、サンドタイプを狙った配合である。430㌔を予想体重とする比較的小柄な馬だが、バランスがとれて丈夫そう。「損のないタイプ」と牧場でも評価している。本馬は母似というとだが、母イエンライトも400㌔台前半と決して大柄な馬ではなかった。とは言うものの、使い込まれて良く、連闘も平気という「巴御前」のような馬。イエラパの産駒ということもあってダート戦は得意中の得意、勝星も全てダートで挙げたものだが、芝の重賞・京都記念でも5着に入っているのだから、本当に関心してしまう。当時の『競馬四季報』のフリーハンデ52㌔も充分納得できる。
| |||||||||
募集当時の売れ行き
往年の競馬ファンにはよく知られる、平成元年のエリザベス女王杯を最低人気で勝った馬。それまでダートでしか勝っていなかった条件馬だったが、管理する故吉永忍師が出走の意思を強く表明。無論、クラブもチャンスがあるならと抽選にトライ。見事抽選を突破して出走に漕ぎ付けた。レースは大外一気の差しきり勝ちでG1史上に残る単勝高配当となった。このシンデレラの勝利はよくフロックのように語られたが、その後も京都大賞典でスーパークリークに僅差の3着や京都記念で2着など恥ずかしくない成績を残している。本馬は、万年骨瘤や骨膜といった脚部不安と戦いながら出走していて、牡馬顔負けの気持ちで走るタイプであったことはあまり知られていない。大半のコンビを組んだ若き岸騎手もよく理解していてその強い気性を評価していた。初代アイドルホースが残した貴重なG1ホース。クラブの1期生からG1馬を送り出したことは何よりも関係者の誇りであった。
(ユニオンオーナーズクラブ)
|
獲得賞金
1億2,758万円 主な戦績 1989 エリザベス女王杯(GⅠ)優勝 1991 京都記念(GⅡ)2着 1990 京都大賞典(GⅡ)3着 1990 高松宮杯(GⅡ)5着 |