vol.57 タイキフォーチュン | vol.59 マイネルシーガル |
2009年7月 (1歳7ヶ月時)
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カタログコメント
父に2008年首位種牡馬アグネスタキオンを持つディクシージャズ08は、サンデーサイレンス系超一流種牡馬×母父トニービンというスケールの大きな配合が施されたアウトブリードホース。芝中距離戦線での活躍が期待されています。ディクシージャズ08の叔父となるのが、日本でGⅠ菊花賞、オーストラリアでGⅠメルボルンCを制した大物デルタブルース。祖母ディクシースプラッシュも、米で6勝をあげたレベルの高い競走馬でした。やや力の要る芝に向く力強いスピードと大レース向きの底力が、母系の誇る最大の長所ですが、2歳戦から好成績を収められる仕上がりの早さ、デルタブルースが身をもって示したタフネスも兼備しています。 決して重厚なだけではない一族、超A級馬を送り出す下地は、十分に整っています。 | |||||||||
募集当時の売れ行き
トラブルひとつなく、5月にトレセン入厩。育成時から素質の高さを評価されてきましたが、このあたりから牝馬を見ると嬉しくなってブヒブヒと鳴き、稽古でも見かけない馬に襲い掛かろうとしたりして、走ること以外のことが楽しくなってきてしまいました。
2歳馬、それもデビュー前という状況でしたが、このままでは素質を生かせないということで去勢。この瞬間に新生レッドデイヴィスが誕生しました。3戦目に初勝利を飾ると、3番人気に推された千両賞ではインに閉じ込められて9着。巻き返しの場に選んだ次走では、見事に1着で入線したものの、他馬に悪さをしてしまい痛恨の降着・・・。 しかし、いま思えば、この降着がデイヴィスを覚醒させたように思います。怒りの連闘で挑んだシンザン記念では、7番人気を嘲笑うかのように、レースレコードで後の皐月賞馬や桜花賞馬を撃破。さらに毎日杯で重賞連勝を決め、クラシックやNHKマイルCに出走できない鬱憤をレースにぶつけています。別路線を歩む裏番長デイヴィスは、セン馬のニュースターとして、これからも全力で走り続けます。 (東京サラブレッドクラブ)
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