vol.18 レッドディザイア | vol.20 ロールオブザダイス |
2007年5月 (2歳時)
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カタログコメント
「まだまだ精神的に子供だね。乗り始めてから体重が増えてきているように、これからどんどん良くなると思うよ」と、本馬の育成を受け持つシュウジデイファームの石川さん。「現段階で450キロ前後かな。オトコ馬としては大きい方じゃないから、仕上げの段階になれば時間がかかる方ではないと思う」と同馬を前に口も滑らかだ。この日はBTCの600m屋内トラックコースで体をほぐした後、全長1000mの坂路を経て、1600mの屋外トラックコースを強めに乗られた。2歳馬としてはハードなメニューにも、馬はケロリと元気一杯だ。バテるパートナーを替えながら、基礎体力づくりに余念がない。 父は初年度産駒からG1ウィナーを輩出したクロフネ。その後もダートを中心に活躍馬は枚挙に暇がないが、ファンならずとも最も大きな可能性を感じさせてくれたのが昨年のUAEダービーでディスクリートキャットの3着したフラムドパシオンであることは論を持たない。驚異の2歳レコードを樹立し、ドバイの地でも積極的な競馬から2着馬とはクビ差の接戦を演じた同馬は、世界でも3頭しかいないインヴァソール(06年度エクリプス賞年度代表馬)に先着した馬だ。本馬は、そのフラムドパシオンと極めて近い血統であることはブラックタイプでご確認いただきたい。 「上を見たらキリがないけど、血統に恥じない馬になってほしいね。」と石川さんは静かな闘志を燃やしている。
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募集当時の売れ行き
2005年産馬『ジュエル世代』の2歳追加募集馬としてラインナップに加わったのが、ホワイトピルグリムでした。母は、名牝ダイナカールを起点に錚々たる馬達がその名を連ねる名牝系の出身。入厩前のBTCでの調教で好時計をマークしていたこともあり、大変多くのお申し込みをいただきました。08年1月に2戦目で初勝利を飾るとその後は1戦毎に力をつけ、3歳の春には京都新聞杯で4着、秋には菊花賞にも出走しました。4歳時には自己条件のメルボルンTを快勝しOP入りを決め、6月の金鯱賞ではサクラメガワンダー、シャドウゲイトに迫る3着とその力を証明しました。今年1月には、骨折のため、その金鯱賞以来の競馬となった寿Sを制してOPへ返り咲きを果しました。勇躍挑んだ先日の京都記念では、休み明けを好走した反動か、直線伸びずに7着に敗れましたが、まだまだこの先の走りには注目してほしいところです。
(ターファイトクラブ)
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