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配当金、見舞金について

愛馬が賞金を獲得したらいくらもらえる?

一口馬主に限りませんが、競走馬が賞金を獲得した際、オーナーが100%貰える訳ではありません。まず、調教師、騎手、厩務員に対して賞金の計20%が進上金として自動的に支払われます。これに加え、税金やクラブ手数料などが控除され結局、およそ60~70%が出資者の取り分となります。

実際の馬主と比較すると、クラブの手数料の数%(クラブによりますが3%前後)が余計に引かれる計算になりますが、実際の馬主も勝ったら勝ったで内輪の祝勝会、関係者への差し入れなど他の出費がありますので、現実的な範囲内ではあるといえるでしょう。

賞金による配当金の清算はクラブ毎のルールによりますが、基本的には月単位で毎月行われ、税金による源泉控除後の配当は、出走翌月下旬頃に受け取ることができます。これを一般的には月次分配と呼びます。

源泉徴収された税金の一部は、翌年春頃に年次分配として、あるいは引退時分配として引退時に分配されます。また、さらに状況によっては個人で確定申告を行うことでも還付を受けることが可能です。(税金及び還付について詳しくは一口馬主の税金教室をご覧下さい)。

出走奨励金、特別出走手当、その他配当

掲示板内、つまり5着までに入着すれば着順に応じた賞金がもらえることは、レースにおける出馬表にも記載されており、広く知られているかと思いますが、実はそれ以外にも出走の際に交付されるお金があります。

まず、6~8着まで(重賞では10着まで)の馬にも出走奨励金という制度があり、全てのレースで着順に応じて優勝賞金の数%、例えば8着でも5着賞金の半額程度が交付されます。

また、少し条件はありますが、概ね出走することで交付される特別出走手当もあり、出走の度に40万円前後の金額が交付されます。「特別出走」という名称から、あるいは特別レースの出走手当と思われるかもしれませんが、全てのレースが対象となる、「特別な出走手当」という意味合いになります。この出走手当からは先述の進上金が控除されないこともあり、ちりも積もればそれなりの金額となってきます。例えば25戦すればこの手当だけで約1000万を稼ぐ計算となります。

他にも、一定の条件を満たせば支給される距離別出走奨励賞や、内国産馬所有奨励賞、また貴金属製の優勝賞品は会員または市中に売却して配当するクラブが多く、競馬新聞などに記載されるいわゆる「本賞金」以外にも様々な配当の種類があることに最初は驚かれるかもしれません。

このため、なかなか上位に来れなくて成績上は獲得賞金が年間ゼロの馬でも、コンスタントに出走し、堅実にコツコツ着を稼いでいれば、結構な配当をもたらしてくれる可能性があるのです。

馬券だけで楽しんでいた時には4着以降の馬はただ「ああ、負けたな~」としか思えなくても、一口馬主の世界では8着と9着でも結構な差が出るため、よりレースの奥深さが楽しめると思います。また、数多く出走するための馬の丈夫さや厩舎の方針を見極めることも大事になってきそうですね。


見舞金制度

投資対象として考えると、ガラスの脚を持つと言われるサラブレッドは、日々の調教にすら常に故障がつきまとう、リスクの高い商品です。賞金の配当とは別に、JRAの施設内で起こった事故・故障については見舞金が中央競馬馬主相互会より支給され、基本的に賞金と同じように出資者に分配されます。引退を余儀なくされる重度の故障に関しては、最高600万円近くが支給されます。

例えば募集価格1000万円程度の馬であれば、未勝利で引退したとしても賞金をいくらか獲得している状態で見舞金の対象になれば、結局初期費用に関してはほとんど損失は出なかった、というケースも起こりえます。不謹慎な話ではありますが。

引退時

愛馬が引退する場合にも配当が出るケースがあります。まず150万円前後の抹消給付金がJRAより、また故障引退の場合は上記の見舞金や、死亡の場合は保険金、さらに種牡馬や繁殖牝馬に上がる場合や地方競馬に移籍する場合には売却金が計上されるためです。なお、種牡馬の場合は成績や血統に応じて価格は大きく変動しますが、繁殖牝馬の場合は、あらかじめ「募集価格の○%」と決められているクラブもあり、基本的に成績は関係しません。詳しくは各クラブの規約を確認してみましょう。

なお、未勝利で引退した場合、クラブの判断により、地方競馬に登録した上で、JRA既定の勝利条件をクリアすることでの中央再復帰を目指す場合があります。この場合、ファンドを維持したまま移籍する方式と、一旦ファンドを解散した上で中央復帰時にファンドを再組成する方式(=再ファンド)の2方式に分かれます。どちらの方式かは、クラブごとに異なります。こちらも各クラブの規約で確認できます。

配当シミュレーション

なお、初心者の方が一口馬主を始める前に、具体的な配当金額をイメージしておきたい、という場合には、当サイトの「配当シミュレーション」が参考になるかと思います。出資(My馬登録)していない馬でも、各馬のページより1口出資としてシミュレートできますので、新馬、未勝利馬、オープン馬など、さまざまなクラス、また募集口数の馬でお試し頂くことで、配当金相場の感覚が掴めるはずです。


競馬業界の盛り上がりが配当金にも影響する?

余談になりますが、これら賞金手当の原資はどこから来るかといえば、JRAの売上、つまりは馬券の売上です。賞金手当は年度ごとに増えたり減ったり変動がありますが、それは主に、直近の馬券の売上に連動しています。シンプルに馬券の売上が伸びるほど、配当も増えることになりますので、一口馬主になった暁には、職場関係や友人などに、少しでも競馬に関心を持ってもらうような心がけをお勧めします。塵も積もれば山となるではないですが、やはり競馬業界全体が盛り上がることが、一口馬主にもさまざまな面で好影響として帰ってきますし、周囲に競馬への興味・理解があれば、出資馬が活躍した時に自慢する張り合いもできますので。