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2019-01-19現在データ
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一口馬主は儲かるの?

確率的には?

JRAが以前調査したデータによると、一口馬主が一頭の馬に出資して黒字が出る確率は12.8%。単純な確率論では出資すればするほど赤字が出る気もしますし、また当歳~1歳時の能力喪失などを除き、基本的に元本保証はありません。これだけを見る限り、多くの金融商品同様、金銭的にはリスクがある商品のようです。


そもそも馬主は儲かるの?

但し、上記はあくまで黒字馬の「出現率」についての数値であり、リターン率ではありません。競馬の世界はご存じの通り、アメリカの富裕階層のように、少数の強い馬が高額賞金レースを独占するタイプの世界であり、そうした強い馬を引き当てた時のリターンは非常に大きいものがあります。また、一口馬主には実際の馬主と同様、出資馬を選ぶ自由が与えられているため、利益を出す確率は個人単位で変動するはずです。

では、そもそも論として、実際の馬主は儲かるのでしょうか?一般的に「馬主は儲からない」と思われがちですが、例えばビジネスライクな厩舎運営で知られる関西のトップトレーナーの一人、森調教師などはその著書の中で、

「競馬を知らない人がたまに「馬は道楽でやっているから、損をして当たり前だ」という人がいるが、それは違う。損ばかりしている人は、みんな馬主をやめている。長く馬主を続けているのは、ほとんど収支がプラスになっている人ばかりだ


と仰っています。この通りであれば、実際の馬主の縮図である一口馬主においても、研究を重ねて走る確率の高い馬の取捨選択を繰り返せば利益を出すことは十分に可能と言えるのではないでしょうか。


楽しみの軸をどこに置くか

とは言え、そこまで馬の選定に研究時間が割けない方も多いでしょうし、出資してからのレースの選択、引退時期の選択といった意思決定には正式な馬主のような影響力は無く、運用努力で収支を上げていくことにはおのずと限界も見えます。

「同じ投資なら株よりも馴染みのある馬で手軽なお小遣い稼ぎを・・・」というスタンスのみで入られる方は、残念ながら、あまり長くは続かないかもしれません。

一方で、一口馬主を心の底から楽しんでいる方は多く、先述の通り全国で5万人前後の会員、人気のクラブでは募集と同時に大半が満口状態になります。また年を取っても無理なく楽しめるということもあり、生涯に渡って長く続ける方も多い世界で、どのクラブでも、ご高齢の会員さんがお亡くなりになったことによる出資解約が、毎年一定数発生すると聞きます。人生を通じて深く「ハマれる」、お金を掛けて楽しむ価値のある趣味の一つであるといえるでしょう。

「金融商品なのに趣味?」と違和感を持たれるかもしれませんが、例えば株や為替に投資をして期待に反して損失が1円でも生じてしまった場合、「でも面白かったな。楽しい時間をありがとう。」と満足、納得する人などはまずいないでしょう。
しかし一口の世界ではそれが普通に起こり得るのです。あるいは、応援や見学のために西へ東へ、はたまた北海道まで出かけていくというのも、採算性だけを考えるとなかなか考えられない行為です。これらは一般的な「金融商品」の常識からは大きく外れていますが、楽しむためにお金と時間を費やすという意味において、一口には趣味や娯楽の側面が確かにあるといえます


未知の世界に踏みこみ冒険を楽しむ

社台グループの創業者で、現在の社台系クラブの祖でもある、吉田善哉氏を描いた有名なノンフィクション小説の一文が、このような一口馬主の本質をよくあらわしています。

共有馬主は、未知の世界に踏みこむこと、冒険を楽しむこと。そこにソンとかトクとかの欲が絡んでいるゼイタクなのだと、吉田善哉はそう思っていた。

この文の場面は1980年代ですが、楽しみ方の本質部分は、この頃からまったく変わっていません。また、当時はまだ20口募集が主流だったため、400口・500口の小口募集も多くなった現在では、金銭的な「ゼイタク」もだいぶ敷居が下がって、趣味や娯楽に近づいたと言えるでしょう。

一口馬主は、日常を楽しくする「趣味・娯楽」的な側面と、欲を刺激する「投資」という2つの側面をあわせ持ち、どちらかといえば「趣味・娯楽」の方に比重が置かれ、そこに「投資」という味付けがなされることで、独特の面白さを持つ世界になっていると考えれば、分かりやすいかもしれませんね。

それでは具体的に、どのあたりに未知の世界を感じ、冒険とまで言えるような面白さがあるのでしょうか?