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第13回 紙の確定申告書記述方法1

※以下の説明は紙の確定申告書で作成する場合の流れを説明しています。
※国税庁サイトでの入力方法は国税庁サイトでの入力方法で解説しています。

確定申告書の作成

さて、いよいよ具体的な確定申告書の作成方法を解説していきます。 前回ご紹介した書類(確定申告書もしくは国税庁サイト、源泉徴収票など)を用意して進めていきましょう。

申告書を見ると細かい項目や専門用語がたくさんあって少しうんざりするかもしれませんが、それほど難しいことはありません。基本的には、源泉徴収票などに書かれている数字を転記していく作業が中心になりますので、どの項目に何を当てはめればよいかが分かれば簡単なものです。

ここでは、下のような番号に沿って、まずは第1表左側部分でポイントとなる点を解説していきます。会社員の方はA様式で問題ありません。

確定申告書A 第一表


※確定申告書上の項目は赤字、源泉徴収票上の項目は紺字で表記しています

1.住所氏名など

まずは、住所氏名などを書きましょう。「平成○年1月1日の住所」という欄がありますが、ここは年の頭から確定申告書を作成する日までの間に引っ越し等していなければ、「同上」と記入してください。もし引っ越しをしていれば、以前の住所を書いてください。

2.収入金額等

左上の「収入金額等」のところには、いくつかの収入の種類が書かれています。

会社などから給料をもらっている方であれば、「給与」の欄に、源泉徴収票の「収入金額」の欄に書かれている数字を転記してください。年金を貰っている方であれば、「雑-公的年金等」に書いていくことになります。

3.所得金額

給与」の欄に収入金額を書いた方は、所得金額の項でも「給与」の欄に記入することになりますが、その記入する数字は、源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」欄の数字となります。

「所得金額」の欄は、収入金額等の欄と違って、「合計」欄があります。ここはとりあえず空欄にしておきましょう。

4.所得から差し引かれる金額

所得控除、つまり所得から引いてもらうことで税金が安くなる欄ですので、少し気合いを入れて(?)書きましょう。ここでは、代表的なものを列挙していきます。

「社会保険料控除」「生命保険料控除」「地震保険料控除」
これらは源泉徴収票の真ん中右側あたりに同じような文言が書かれていると思いますので、その金額をそのまま写して下さい。

「配偶者控除」
配偶者(妻や夫)がいる人で、その配偶者の給与が103万円以下の方については、源泉徴収票に、「控除対象配偶者の有無等」という欄の”有”のところに米印がついています。該当する場合は、「配偶者控除」の欄に38万円を記入します(あらかじめ0が4桁あると思いますので、38とだけ書けばOKです)

「配偶者特別控除」
源泉徴収票で「配偶者特別控除の額」という欄があり、そこに数字が書かれている方は、「配偶者特別控除」にその数字を転記してください。

「扶養控除」
ここは、扶養親族が障害者であったり高齢者であったりすることにより金額が変わりますので、非常に難しいのですが、15歳以下の子供は一人38万円、16歳から22歳までの子供は一人63万円、などと決まっています。詳しくは、国税庁の扶養控除についてのページなどを参考に計算してください。

「基礎控除」
基礎控除については、一律38万円です。申告書に印刷されている場合もありますが、されていないときは38と書いてください。

=ここまでの金額の確認=
「所得から差し引かれる金額」欄に、ここまでの全ての数字を書くことができたら、一旦その金額を合計してみて下さい。その合計額(まだ、「合計」欄には書かないでください)が、源泉徴収票にある「所得控除の額の合計額」と一致していたら、ここまではOKです。もし一致していない場合は、もう一度詳しく見直してみてくださいね。


「医療費控除」
最後に、医療費控除です。
一年間に病院や薬局に支払った医療費(治療費)が10万円を超える場合、その10万円を超える部分を所得から差し引くことができます。たとえば、医療費が年間15万円かかった人は、「医療費控除」の欄に、15万円-10万円=5万円と書くことができます。

医療費控除を利用する場合、領収証を集めていただき、集計する必要があります。また、医療費控除専用の封筒があり、そこに領収証をいれて、その封筒に計算内容を書きます。
この封筒は、税務署や市役所(市役所は確定申告の時期のみ)などで貰うことができますが、国税庁のHP(項目3番)から書式をダウンロードすることもできますので、ダウンロードしたら、大きめの封筒にこの紙を貼って記入し、中に領収証を入れてください。


少し長くなりましたが、これで確定申告書の左半分は終わりました。

次回は、右半分についてご説明したいと思います。
著/監修
山本憲明プロフィール

1970年兵庫県生まれ。サラリーマン生活10年ののち独立して税理士事務所を経営。著書に「税理士最短合格の時間術・勉強術―働きながら3年で! 」など。

現在は2つのクラブの一口馬主及び地方競馬馬主も。自身もダービーオーナーを目指しつつ、多くの馬主が馬の所有を経営として成り立たせるためのサポートを税務面などから行い、馬主の数を増やすとともに、セリ市などの市場の活性化を行い、競馬産業に貢献したいと考える。
編集
一口馬主DB編集部