
レポートNo.090 |
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「空胎明けの仔は走る」は本当?
空胎が真価を発揮する条件を検証
今回は読者の方からのリクエストに基づき、繁殖牝馬の「空胎」が産駒成績に与える影響について取り上げます。
「空胎」はこれまで調査依頼を多く頂いていたテーマの1つです。いくつかの観点がありますが、以下に紹介させていただくリクエスト内容におおむね集約されます。
競走用サラブレッドの繁殖牝馬は、基本的には毎年「種付け~妊娠~出産~育児」のサイクルを繰り返します。生産者の立場で考えると、1年お腹が空いてしまえばその繁殖からの売上はゼロであり、繋養コストだけがかかるため、短期的な収支だけを考えれば空胎は良いことではありません。
一方で、何度か種付けしながらも受胎せず(=不受胎)、意図せずお腹が空くケースは不定期に起こり得ます。またそもそも種付けを行わず、意図的にお腹を休ませるケースも中にはあります。
そうして1年のんびり過ごして、栄養をたっぷり蓄えたお母さんから生まれてくる産駒は活躍する傾向にある。なんとなく筋が通っている話にも聞こえるだけに、真偽が気になるところです。
今回は、こうした通説を確認すべくデータで検証していきます。また同時に、出資検討に役立つ狙い目の条件なども探っていきたいと思います。
「空胎」はこれまで調査依頼を多く頂いていたテーマの1つです。いくつかの観点がありますが、以下に紹介させていただくリクエスト内容におおむね集約されます。
母が空胎明けの産駒は狙い目だと聞いたことがあります。これが本当なのかデータで検証していただけないでしょうか。
競走用サラブレッドの繁殖牝馬は、基本的には毎年「種付け~妊娠~出産~育児」のサイクルを繰り返します。生産者の立場で考えると、1年お腹が空いてしまえばその繁殖からの売上はゼロであり、繋養コストだけがかかるため、短期的な収支だけを考えれば空胎は良いことではありません。
一方で、何度か種付けしながらも受胎せず(=不受胎)、意図せずお腹が空くケースは不定期に起こり得ます。またそもそも種付けを行わず、意図的にお腹を休ませるケースも中にはあります。
そうして1年のんびり過ごして、栄養をたっぷり蓄えたお母さんから生まれてくる産駒は活躍する傾向にある。なんとなく筋が通っている話にも聞こえるだけに、真偽が気になるところです。
今回は、こうした通説を確認すべくデータで検証していきます。また同時に、出資検討に役立つ狙い目の条件なども探っていきたいと思います。
「産駒がいない」=「空胎」とは限らない
データを見ていくにあたり、まずは「空胎」の定義から確認しておきましょう。 …
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全文4428文字 (現在665文字まで表示)
「産駒がいない」=「空胎」とは限らない / 空胎明け産駒は少数派 / 空胎明け産駒 VS 非空胎明け産駒 / 「空胎明け」が威力を発揮する条件
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