2021-07-25現在データ
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一口データ研究室
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レポートNo.029 |

新種牡馬は2年目産駒が狙い目?

2018年の春クラシックは、新種牡馬の初年度産駒が3勝を占めるという結果に終わりました。新種牡馬の産駒が春クラシックで3冠を制したのは1993年から1995年にかけて、トニービン、ブライアンズタイム、サンデーサイレンスがそれぞれ単独で達成して以来となります。この3頭とも偉大な名種牡馬となってその後の中央競馬を牽引したのはご存じの通りです。

今年に関しては単独ではなく、ロードカナロアとオルフェーヴル、2頭の新種牡馬での達成ですが、唯一逃したダービーでも、あわや新種牡馬で近代競馬では前代未聞の4冠完全制覇かと思われた僅差の結果でもあり、種牡馬界においては一つの節目の年にあたるのかもしれません。

23年ぶりの記録ということは、裏を返せば新種牡馬の初年度産駒が活躍、特に多くの競馬関係者の目標である春クラシックを席巻することの難しさをあらわしているとも言えるでしょう。たとえば、現在の2大種牡馬でも、ディープインパクトの初年度産駒の春クラシックは桜花賞のみ、キングカメハメハは無冠に終わっています。

2年目産駒が注目されはじめた理由

この現2大種牡馬が春クラシックで本領を発揮し始めたのは2世代目産駒からで、キングカメハメハはアパパネで春2冠、ディープインパクトはジェンティルドンナとディープブリランテで春3冠を達成し、その後の快進撃につながりました。

恐らくはこの両種牡馬が、初年度から2年目産駒にかけて「豹変」したインパクトが相当に強かったのか、いつしか「新種牡馬は2年目産駒が狙い目」という風潮も聞こえはじめ、実際に本コラムにもそういった傾向を調査して欲しいという声も過去何回か頂いています。「初年度で産駒の傾向をつかんだ生産・育成牧場が、より能力を引き出しやすくなるため」などが根拠としては挙げられ、実際に牧場関係者の方がそうしたコメントをされていることもあり、一定の説得力があります。

しかし、2世代目狙いにこだわっていては、今年のように初年度からブレイクするケースではハナから機会を逃していることも事実で、悩ましいところです。


今回は、前回の「種牡馬の年齢と産駒の成績の関係」 に続いて、こうした「世代別」の種牡馬成績について分析していきたいと思います。年齢という全馬に共通する生物学的要素のみを軸にした前回とは異なり、世代別では、先述したような育成や経済面などの外的要因も影響を与えているはずで、また違った傾向が見えてくるかもしれません。

種牡馬の世代別産駒数

それでは、データを見ていきましょう。

まず、あらためて「世代別」の定義としては、種牡馬として種付けを開始して、最初の年度に生まれた産駒を1世代目、2年度目に生まれた産駒を2世代目とします。この際、輸入種牡馬などで既に本国に産駒がいる場合は、今回の分析からは除きます。また、世代別の比較をする必要があるため、一定の産駒数、具体的にはのべ100頭以上の産駒が中央出走した、1994年産以降の種牡馬約100頭を対象としました。

これら分析対象の種牡馬における、世代ごとの産駒頭数をグラフにすると、以下のようになります。



このように、基本的には世代を重ねるごとに産駒頭数は減っていきます。これはまだ現役の種牡馬も対象としていることもありますが、なにより成績や死亡などにより、世代を重ねるごとに淘汰されていくことが主要因としてあげられます。逆に言えば、代を重ねても種牡馬を継続できるのは、種牡馬というエリート集団の中でも、さらに限られた馬だけだということが良く分かります。

産駒世代別の成績

それでは、いよいよ産駒世代別の成績を見ていきましょう。 …
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2年目産駒が注目されはじめた理由 / 種牡馬の世代別産駒数 / 産駒世代別の成績

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著者
一口馬主DB 編集部