
レポートNo.061 |
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「3歳3月新馬戦廃止」の影響を考える
2021年度のJRA賞金・ルール変動を読み解く
今回は年初の恒例として、新年度のJRAにおける各種賞金およびルールの変更を検証して、一口馬主にも影響が大きいと思われるトピックを取り上げてみたいと思います。
前半では、全般的な賞金手当変動の動向を取り上げ、後半では、本年施行された2つのルール改定、「2勝クラスの優先出走権拡大」および「3歳新馬戦の終了時期前倒し」について、一口馬主の視点から考察していきます。
前半では、全般的な賞金手当変動の動向を取り上げ、後半では、本年施行された2つのルール改定、「2勝クラスの優先出走権拡大」および「3歳新馬戦の終了時期前倒し」について、一口馬主の視点から考察していきます。
2021年度の賞金変更ポイント
それでは、まずは2021年度における、賞金手当の変動について見ていきましょう。
以前、本連載「JRA賞金・手当は今後も増える?」で詳しく解説したように、JRAの賞金予算は、「本年度の馬券売上の予算」に基づいて決定されます。そして、本年度馬券売上の予算は、前年度までの馬券売上のトレンドに基づいて決定されていますので、まずは昨年度までの馬券売上の傾向を確認しておきましょう。
2020年度のJRA売上は、厳しい社会情勢の中でも好調に推移し、売得金ベースで2兆9834億円、これで9年連続のプラス成長となり、2003年以来の3兆円奪還も目前に迫りました。前年比で見ても3.53%と高い伸びを示し、これは当初予算を上回っただけではなく、最近5年間の中でも最も高い成長率を記録しました。
巣ごもり消費が活況となる中、自宅でも楽しめる娯楽として、グリーンチャンネルの無料開放なども功を奏したのではないでしょうか。そしてもちろん、関係者の尽力により、競馬開催を継続できたことが最大の要因と言えるでしょう。
以前、本連載「JRA賞金・手当は今後も増える?」で詳しく解説したように、JRAの賞金予算は、「本年度の馬券売上の予算」に基づいて決定されます。そして、本年度馬券売上の予算は、前年度までの馬券売上のトレンドに基づいて決定されていますので、まずは昨年度までの馬券売上の傾向を確認しておきましょう。
2020年度のJRA売上は、厳しい社会情勢の中でも好調に推移し、売得金ベースで2兆9834億円、これで9年連続のプラス成長となり、2003年以来の3兆円奪還も目前に迫りました。前年比で見ても3.53%と高い伸びを示し、これは当初予算を上回っただけではなく、最近5年間の中でも最も高い成長率を記録しました。
巣ごもり消費が活況となる中、自宅でも楽しめる娯楽として、グリーンチャンネルの無料開放なども功を奏したのではないでしょうか。そしてもちろん、関係者の尽力により、競馬開催を継続できたことが最大の要因と言えるでしょう。
例年であれば、この好調な馬券売上トレンドを受け、本年度の賞金も相応のアップが期待できる見込みでした。 …
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全文6125文字 (現在739文字まで表示)
2021年度の賞金変更ポイント / 2勝クラスの優先出走権変更 / 3歳新馬戦 終了時期前倒しについて / 早期デビューを促す新馬戦編成の変化 / 未勝利戦デビューのハンデ
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