
レポートNo.008 |
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デビュー時期と競走成績の関係
今回は、読者の方からのリクエストに基づきまして、競走馬のデビュー時期と成績の関係ついて、調査していきたいと思います。
従来、「2歳夏にデビューするのは仕上がりの早い短距離早熟馬で、クラシックを目指すような血統馬は秋から冬にかけてのデビュー」が伝統的であった時代がありましたが、ご存じの通り、近年の中央競馬では「ダービーからダービーへ」を合言葉に、ダービーが終わったらすぐに次の世代のクラシックにファンの意識が向かうよう、2歳戦のレース体系も整備されつつあります。
本レポートでは、こうしたレース体系の変遷による影響を調査しつつ、デビュー時期と各種成績との関係性を踏まえ、一口馬主の視点から見た最適なデビュー時期、特に2歳出資時の判断に影響する「早期デビューは良いことなのかどうか」を主眼に考察していきます。
従来、「2歳夏にデビューするのは仕上がりの早い短距離早熟馬で、クラシックを目指すような血統馬は秋から冬にかけてのデビュー」が伝統的であった時代がありましたが、ご存じの通り、近年の中央競馬では「ダービーからダービーへ」を合言葉に、ダービーが終わったらすぐに次の世代のクラシックにファンの意識が向かうよう、2歳戦のレース体系も整備されつつあります。
本レポートでは、こうしたレース体系の変遷による影響を調査しつつ、デビュー時期と各種成績との関係性を踏まえ、一口馬主の視点から見た最適なデビュー時期、特に2歳出資時の判断に影響する「早期デビューは良いことなのかどうか」を主眼に考察していきます。
新馬戦の変化
最近の番組体系の変化の中で、新馬戦にも変革の波が押し寄せています。
以下は、2001~2005年と2011~2015年とを比較することで、ここ10年間の開催季節ごとの新馬戦の施行回数割合をグラフにしたものです。
ここ10年での変化としては、2歳夏(6~8月)の新馬戦が増え、2歳秋(9月~12月)は微増、そして3歳春(1~3月)の新馬戦が大幅に減っています。JRAの「早期デビューを推進する」という意図が明確に伝わってくる推移となっています。
これに応じて、実際に競走馬のデビュー時期も変化しています。以下は、月ごとの新馬戦出走頭数割合を、同様に10年前と比較したものです。
おおむね、レース数の割合と同じような傾向を示しました。つまり、10年前と比べると、2歳夏デビューが増え、3歳春デビューが減っている傾向が明らかです。
全体的なトレンドとしては、番組体系の変化をうけ、デビューも早め早めになっているという傾向が見られました。
以下は、2001~2005年と2011~2015年とを比較することで、ここ10年間の開催季節ごとの新馬戦の施行回数割合をグラフにしたものです。
ここ10年での変化としては、2歳夏(6~8月)の新馬戦が増え、2歳秋(9月~12月)は微増、そして3歳春(1~3月)の新馬戦が大幅に減っています。JRAの「早期デビューを推進する」という意図が明確に伝わってくる推移となっています。
これに応じて、実際に競走馬のデビュー時期も変化しています。以下は、月ごとの新馬戦出走頭数割合を、同様に10年前と比較したものです。
おおむね、レース数の割合と同じような傾向を示しました。つまり、10年前と比べると、2歳夏デビューが増え、3歳春デビューが減っている傾向が明らかです。
全体的なトレンドとしては、番組体系の変化をうけ、デビューも早め早めになっているという傾向が見られました。
デビュー時期と勝ち上がり率の関係
それでは、具体的にデビュー時期が成績に及ぼす影響を分析していきましょう。
まずは、勝ち上がり率を見ていきます。 …
まずは、勝ち上がり率を見ていきます。 …
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全文4793文字 (現在862文字まで表示)
新馬戦の変化 / デビュー時期と勝ち上がり率の関係 / デビュー時期とクラシック出走の関係 / デビュー時期と生涯成績の関係 / 一口馬主のコストパフォーマンス考察
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