2022-06-26現在データ
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一口データ研究室
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レポートNo.011 |

新馬戦で勝ち負けできる基準調教タイム[2021年秋改訂版]

本レポートでは新馬の追い切り時計と結果の関係、そしてそこからさらに踏み込んで、各調教コースごとの、新馬戦で勝ち負けが期待できる基準タイム・パターンを明らかにしていきます。(データのみ確認される方は以下のショートカットをご利用ください)
[各基準値ショートカット]
栗東-坂路 | 栗東-CW | 栗東-芝
美浦-W | 美浦-坂路 | 美浦-P


ご存知の通り、どの競走馬も1歳夏から秋にかけて馴致を開始し、育成牧場での調教を経て、2歳春以降にトレセンに入厩します。入厩してまずはゲート試験を合格した後、馬によっては短期放牧で休養を挟んだのち、いよいよ本格的な追い切りを重ねてデビューしていくという流れになります。

一口馬主の視点で見た場合、育成牧場時代は乗り味や性格など定性的な評価こそありますが、速い時計はどんなに進めてもせいぜい13-13程度ですので、まだ能力が明らかになるという段階にまでは至りません。もちろん、デビューしてしまえばある程度の能力は判明するわけですが、レース前に一口馬主の一喜一憂が発生するのは、やはり追い切り時計という定量的なデータが出始めてからだと言えるでしょう。

第9回で新馬戦の結果から将来的な成績を予測する分析を行いましたが、今回はさらにその前の段階の追い切り時計から、新馬戦の結果、つまりおよその能力を予測する形となります。他のクラスではさまざまな臨戦・仕上げ過程があり、調教タイムと結果は素直に連動はしないのですが、新馬戦の場合はどの厩舎も仕上げ過程は似通っており、また出走馬の実力差が大きいため、調教タイムと着順の相関は高い水準にあります。

新馬戦の追い切りコース傾向

各論に入る前に、まずは最近の新馬戦の追い切りコースの傾向を見ておきましょう。以下は、美浦と栗東の新馬戦最終追い切りコースを、それぞれ割合で示したものです。
栗東では、やはり坂路が全体の約6割を占め最も多く、続いてCWコースが約3割、この2コースで全体の約9割と、引き続き圧倒的なシェアを占めています。昨年からは坂路とCWの差が5%ポイントほど縮まりました。また、芝コースが4年連続でじわじわと増加傾向にあり、今回の集計では6%となりました。



美浦では、引き続きウッド(W)コースが1番人気ですが、坂路との差は前回から8%ポイント縮まりました。今回、Wコースは2021年7月より時計の計測が自動化されたことに伴い、大幅に基準タイムが変わりましたので要注目です。


今年は、例年の東西の上位2つの主力コースに加えて、栗東芝および美浦Pコースを参考値として加え、計6つのコースの数字を見ていきたいと思います。

新馬戦の追い切り時計と着順の関係

それぞれのコース別の分析に入る前に、まずは追い切り時計と新馬戦の着順がどこまで相関するのかを、データで確認しておきましょう。

以下は、栗東の坂路コースで新馬戦の最終追い切りを行った馬をサンプルとして、新馬戦の着順ごとに全体時計の中央値をあらわしたグラフになります。なお、馬なりかつ一定遅いタイムでの最終追い切りの場合、1週前や日曜に本追い切りを行っている可能性が高いため、集計からは除外しています。

中央値とは、全体を順に並べた場合にちょうど中央に来る値のことで、追い切り時計のように突出して速いタイムや遅いタイムが混在する母集団を分析する上では、平均値よりも直感的に分かりやすい指標となります。

また、グラフは分かりやすいように、縦軸は降順、つまり追い切り時計が速いほど上に位置するように表記しました。
見ての通り、やや波はありますが、グラフは右肩下がりの傾向となっており、「新馬戦の着順が良かった馬ほど追い切り時計が速い」という相関がみられます。特に、2着と3着の間に大きな落差があることに注目すべきで、54.0秒を切れるかどうかが、勝ち負けを期待できる一つの目安と見て取れます。


上記は全体時計でしたが、続いてはラスト2Fと1Fの時計でも見ておきましょう。 …
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新馬戦の追い切りコース傾向 / 追い切り時計と新馬戦の着順の関係 / 【栗東】坂路コース / 【栗東】CWコース / 【美浦】Wコース / 【美浦】坂路コース

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著者
一口馬主DB 編集部