2021-10-16現在データ
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一口データ研究室
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レポートNo.011 |

新馬戦で勝ち負けできる基準調教タイム[2020年秋改訂版]

本レポートでは、新馬の追い切り時計と結果の関係、そしてそこからさらに踏み込んで、各調教コースごとの、新馬戦で勝ち負けが期待できる基準タイム、パターンを明らかにしていきます。(データのみ確認される方は以下のショートカットをご利用ください)
[各基準値ショートカット]
栗東-坂路 | 栗東-CW | 栗東-芝
美浦-W | 美浦-坂路


ご存じの通り、どの競走馬も1歳秋頃より、馴致から育成牧場での調教を経て、2歳春以降にトレセンに入厩します。入厩後、まずはゲート試験を合格した後、馬によっては短期放牧で休養を挟んだのち、いよいよ本格的な追い切りを重ねてデビューしていくという流れになります。

一口馬主の視点で見た場合、育成牧場時代は、乗り味や性格など、定性的な評価こそありますが、速い時計はどんなに進めてもせいぜい13-13程度ですので、まだ能力が明らかになるという段階にまでは至りません。もちろん、デビューしてしまえば、ある程度の能力は判明するわけですが、レース前に一口馬主の一喜一憂が発生するのは、やはり追い切り時計という、定量的なデータが出始めてからだと言えるでしょう。

第9回で、新馬戦の結果から将来的な成績を予測する分析を行いましたが、今回はさらにその前の、追い切り段階から新馬戦の結果、つまりおよその能力を予測する形となります。

新馬戦の追い切りコース傾向

各論に入る前に、まずは最近の新馬戦の追い切りコースの傾向を見ておきましょう。以下は、美浦と栗東それぞれの、新馬戦最終追い切りコースを、それぞれ割合で示したものです。
栗東では、やはり坂路が全体の約6割を占め最も多く、続いてはCWコースが3割弱と、この2コースで引き続き全体の約90%と、圧倒的なシェアを占めています。最近のトレンドとしては、坂路がここにきてさらにシェアを増やしており、代わりにCWが2年連続で下落傾向にあります。

一方で、「その他」内に分類される芝コースが、前年から1%ポイントアップで5%となり、さらに新馬勝ち馬の中では9%のシェアを占め、じわじわと拡大を続けています。まだ統計的には少ないデータではありますが、今回は参考値として芝コースの基準タイムもお届けしたいと思います。



美浦では、改修の終わったウッド(W)コースが急回復し、W、坂路とも改修前の水準に戻った形となります。また、栗東の芝と似たような存在になっているのがポリトラック(P)コースで、全体シェアは7%ですが、勝ち馬に限ると9%と、こちらも毎年じわじわと拡大しています。ただ、これは今年の天候不順の影響も考えられ、また同じシェアでもサンプル頭数は栗東に比べると落ちるため、こちらは今後の推移を確認していきたいと思います。




今年は、例年の東西の上位2つの主力コースに加えて、栗東芝コースを参考値として加え、計5つのコースの数字を見ていきたいと思います。

新馬戦の追い切り時計と着順の関係

それぞれのコース別の分析に入る前に、まずは追い切り時計と新馬戦の着順が、どこまで相関するのかを、データで俯瞰しておきましょう。

以下は、栗東の坂路コースで、新馬戦の最終追い切りを行った馬をサンプルとして、新馬戦の着順ごとの、全体時計の中央値をあらわしたグラフになります。なお、馬なりでの最終追い切りの場合、1週前や日曜に本追い切りを行っている可能性が高いため、例外として除いています。

中央値とは、全体を順に並べた場合に、ちょうど中央に来る値のことで、追い切り時計のように、突出して速いタイムや遅いタイムが混在する母集団を分析する上では、平均値よりも直感的に分かりやすい指標となります。

またグラフは分かりやすいように、縦軸は降順、つまり追い切り時計が速いほど、上に位置するように表記しました。
見ての通り、やや波はありますが、グラフは右肩下がりの傾向となっており、新馬戦の着順が良かった馬ほど追い切り時計が速い、またその逆も言えるという相関がみられます。特に、4着と5着の間に大きな落差があることが読み取れ、54.0秒を切れるかどうかが、上位入着が期待できるの一つの目安と見て取れます。


上記は全体時計でしたが、続いてはラスト2Fと1Fの時計でも見ておきましょう。 …
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新馬戦の追い切りコース傾向 / 追い切り時計と新馬戦の着順の関係 / 【栗東】坂路コース / 【栗東】CWコース / 【美浦】Wコース / 【美浦】坂路コース

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著者
一口馬主DB 編集部