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一口データ研究室
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レポートNo.011 |

新馬戦で勝ち負けできる基準調教タイム[2022年秋改訂版]

本レポートでは新馬の追い切り時計と結果の関係、そしてそこからさらに踏み込んで、各調教コースごとの、新馬戦で勝ち負けが期待できる基準タイム・パターンを明らかにしていきます。(データのみ確認される方は以下のショートカットをご利用ください)
なお、栗東CWは自動計測に変わった2021年12月以降のデータを使用しています。
[各基準値ショートカット]
栗東-坂路 | 栗東-CW
美浦-W | 美浦-坂路


ご存知の通り、どの競走馬も1歳夏から秋にかけて馴致を開始し、育成牧場での鍛錬を経て、2歳春以降にトレセンに入厩します。まずはゲート試験を合格した後、馬によっては短期放牧で休養を挟んだのち、いよいよ本格的な追い切りを重ねてデビューしていくという流れになります。

一口馬主の視点で見た場合、育成牧場時代は乗り味や性格など定性的な評価こそありますが、速い時計はどんなに進めてもせいぜい13-13程度ですので、まだ能力が明らかになるという段階にまでは至りません。もちろん、デビューしてしまえばある程度の能力は判明するわけですが、レース前に一口馬主の一喜一憂が発生するのは、やはり追い切り時計という定量的なデータが出始めてからだと言えるでしょう。

第9回で新馬戦の結果から将来的な成績を予測する分析を行いましたが、今回はさらにその前の段階の追い切り時計から、新馬戦の結果、つまりおよその能力を予測する形となります。他のクラスではさまざまな臨戦・仕上げ過程があるため、調教タイムと結果が素直に連動しないことが多く、つまりは調教のみで結果を予想するのは至難の業です。ところが新馬戦の場合、どんな馬・厩舎であっても仕上げ過程は似通っており、また出走馬の実力差も他のレース以上に大きいため、調教タイムと着順の相関は比較的高くなりやすい傾向にあります。

新馬戦の追い切りコース傾向

各論に入る前に、まずは最近の新馬戦の追い切りコースの傾向を見ておきましょう。以下は、美浦と栗東の新馬戦最終追い切りコースを、それぞれ割合で示したものです。
栗東では、やはり坂路が全体の約6割を占め最も多く、続いてCWコースが約3割、この2コースで全体の約9割と、引き続き圧倒的なシェアを占めています。昨年からの変動はほとんどありませんが、これまでじわじわとシェアを伸ばしていた芝コースが減少に転じました。



一方の美浦では、ウッド(W)コースが昨年から12%ポイント増で大幅にシェアを拡大しました。例年になく大きな変化であり、この影響で他のコースは軒並み減少しています。


東西の主力コースがよりシェアを伸ばし、他のコースが減少傾向にあるということで、今年は東西の各上位2コースの数字をお届けします。

新馬戦の追い切り時計と着順の関係

各コース別の分析に入る前に、まずは追い切り時計と新馬戦の着順がどこまで相関するのかを、データで確認しておきましょう。

以下は、栗東の坂路コースで新馬戦の最終追い切りを行った馬をサンプルとして、新馬戦の着順ごとに全体時計の中央値をあらわしたグラフになります。なお、馬なりかつ一定よりも遅いタイムでの最終追い切りの場合、1週前や日曜に本追い切りを行っている可能性が高いため、集計からは除外しています。

中央値とは、全体を順に並べた場合にちょうど中央に来る値のことで、追い切り時計のように突出して速いタイムや遅いタイムが混在する母集団を分析する上では、平均値よりも相応しい指標となります。

また、グラフは分かりやすいように、縦軸は降順、つまり追い切り時計が速いほど上に位置するように表記しました。
グラフを見ると5着ぐらいまでは右肩下がりの曲線であり、特に1着と2着の落差が大きいことから、「53.6~53.8」あたりを切れるかどうかが勝利の目安と読み取れます。ただ、それ以降の着順ではグラフの波が安定せず、やや不規則な形です。実は昨年まではもう少し素直な形をしていましたので、最近の栗東坂路においては、全体時計と着順との相関はやや弱まっていることも示唆されます。


上記は全体時計でしたが、ラスト2F・1Fの時計と着順の相関も見ておきましょう。 …
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新馬戦の追い切りコース傾向 / 追い切り時計と新馬戦の着順の関係 / 【栗東】坂路コース / 【栗東】CWコース / 【美浦】Wコース / 【美浦】坂路コース

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著者
一口馬主DB 編集部