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2019-05-18現在データ
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レポートNo.011 |

新馬戦で勝ち負けできる基準調教タイム[2018年秋改訂版]

今回は、読者の方からのご要望に基づきまして、新馬の追い切り時計と結果の関係、そしてそこからさらに踏み込んで、各調教コースごとの、新馬戦で勝ち負けが期待できる基準タイム、パターンを明らかにしていきます。


ご存じの通り、どの競走馬も1歳秋頃より、馴致から育成牧場での調教を経て、2歳春以降にトレセンに入厩します。入厩後、まずはゲート試験を合格した後、馬によっては短期放牧で休養を挟んだのち、いよいよ本格的な追い切りを重ねてデビューしていくという流れになります。

一口馬主の視点で見た場合、育成牧場時代は、乗り味や性格など、定性的な評価こそありますが、速い時計はどんなに進めてもせいぜい13-13程度ですので、まだ能力が明らかになるという段階にまでは至りません。もちろん、デビューしてしまえば、ある程度の能力は判明するわけですが、レース前に一口馬主の一喜一憂が発生するのは、やはり追い切り時計という、定量的なデータが出始めてからだと言えるでしょう。

第9回で、新馬戦の結果から将来的な成績を予測する分析を行いましたが、今回はさらにその前の、追い切り段階から新馬戦の結果、つまりおよその能力を予測する形となります。

新馬戦の追い切りコース傾向

各論に入る前に、まずは最近の新馬戦の追い切りコースの傾向を見ておきましょう。以下は、美浦と栗東それぞれの、新馬戦最終追い切りコースを、それぞれ割合で示したものです。
栗東では、やはり坂路が全体の5割以上を占め最も多く、続いてはCWコースが4割弱と、この2コースで全体の90%以上を占めています。特に、最近はCWでの追い切りがじわじわと拡大を続けており、2年前に比べると5%ポイントほどシェアを拡大して、そろそろ4割に迫る形となっています。

また、芝1800m以上の中長距離の新馬戦に限ると、CWはもともと坂路に迫るシェアでしたが、最新のデータではついに、坂路が47%、CWが47%とちょうど同率になりました。集団での折り合いと、しまいの切れ味重視の芝の中長距離馬は、コース追いが好ましいと考える調教師が多いことがうかがえます。

一方美浦では、栗東とは逆に、Wコース(南・Bコース)が約6割とトップを占め、坂路は2番目のシェアとはいえ、3割弱にとどまっています。美浦の坂路は改修後にパワーを要する馬場になり、シェアを一時減らしましたが、やや馬場が軽くなって時計も出るようになったこの1~2年では回復傾向にあります。

また、これを新馬戦の勝ち馬に限ると、Wが69%坂路が24%と、さらに差が開く形となります。Wコースの方が新馬戦の仕上げには向いているのか、ある程度体が仕上がっている馬で無いとこなせないコースだからなのか、要因までは分かりませんが、興味深い数字です。


見ての通り、両トレセンとも、上位2つのコースが圧倒的なシェアを占めており、それ以外のコースではサンプルも少なく、信頼できる統計値を出すことが難しいため、本レポートではこの4つのコースを詳しく分析していきたいと思います。

追い切り時計と新馬戦の着順の関係

それぞれのコース別の分析に入る前に、まずは追い切り時計と新馬戦の着順が、どこまで相関するのかを、データで俯瞰しておきましょう。

以下は、栗東の坂路コースで、新馬戦の最終追い切りを行った馬をサンプルとして、新馬戦の着順ごとの、全体時計の中央値をあらわしたグラフになります。なお、馬なりでの最終追い切りの場合、1週前や日曜に本追い切りを行っている可能性が高いため、例外として除いています。

中央値とは、全体を順に並べた場合に、ちょうど中央に来る値のことで、追い切り時計のように、突出して速いタイムや遅いタイムが混在する母集団を分析する上では、平均値よりも直感的に分かりやすい指標となります。

またグラフは分かりやすいように、縦軸は降順、つまり追い切り時計が速いほど、上に位置するように表記しました。
見ての通り、やや波はありますが、グラフは右肩下がりの傾向となっており、新馬戦の着順が良かった馬ほど追い切り時計が速い、またその逆も言えるという相関がみられます。

新馬戦を勝った馬の中央値は53.7秒と、唯一53秒台となり、2着との差は0.3秒と、大きい差が見られました。


上記は全体時計でしたが、続いてはラスト2Fと1Fの時計でも見ておきましょう。 …
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新馬戦の追い切りコース傾向 / 追い切り時計と新馬戦の着順の関係 / 【栗東】坂路コース / 【栗東】CWコース / 【美浦】Wコース / 【美浦】坂路コース

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著者
一口馬主DB 編集部