レポートNo.083 |
Tweet
シェア…
中央から地方に移籍してどこまで稼げる?
急増している中央実績馬の地方移籍を分析
最近、中央で勝ち上がってキャリアを積んだ「実績のある」クラブ馬が、ファンドを維持しながら中央から地方へ移籍する事例が増えています。
「実績のある」馬と強調しましたが、そもそも中央所属馬の地方移籍には大きくわけると2つのパターンがあります。
1つは、「3歳未勝利戦を勝ち上がれなかった馬が、地方からの中央復帰を目指す」パターンです。中央所属馬が地方へ移籍する理由としては従来からごく一般的であり、現在もクラブ馬においてはこちらが多数派です。目的を遂げるにせよ諦めるにせよ、地方移籍は短期間となることがほとんどです。
もう1つは、「すでに中央で勝ち上がり一定の実績を挙げている馬が、ファンドを維持しながら地方での現役続行を選択する」パターンです。この場合は、地方移籍後数年にわたってファンドを継続することも珍しくありません。
そして、実はこの後者のパターンの地方移籍が、ここ数年で急増しています。
以下は、中央勝利実績のあるクラブ馬の地方移籍頭数、および移籍後の地方における獲得賞金をまとめたグラフです。
オレンジの折れ線グラフが移籍頭数、黄色の棒グラフが移籍馬による総獲得賞金になります。
移籍頭数、獲得賞金のいずれも、2020年に急増したことがわかります。特に獲得賞金の伸びは目立ちます。2022年においては11月下旬段階で3億6000万円を超え、5年前の2017年と比較すると10倍以上もの獲得賞金を積み上げている状況であり、すでに過去最高額を更新しています。
クラブ馬の地方移籍の新たな潮流として、大きな変化が起きていると言えるでしょう。すなわち、「地方募集馬にはまったく興味がないので、自分には地方競馬は関係ない」とも言ってられない時代になってきています。
当サイトでもこうした変化に対応するため、本年より「地方移籍後ファンド継続期間中」の賞金データ提供を開始しました。
今回のレポートでは、なぜ中央競馬所属として募集され、無事に勝ち上がった実績馬があえて地方競馬に移籍しているのか。その実態と増加の背景について考察してみたいと思います。
「実績のある」馬と強調しましたが、そもそも中央所属馬の地方移籍には大きくわけると2つのパターンがあります。
1つは、「3歳未勝利戦を勝ち上がれなかった馬が、地方からの中央復帰を目指す」パターンです。中央所属馬が地方へ移籍する理由としては従来からごく一般的であり、現在もクラブ馬においてはこちらが多数派です。目的を遂げるにせよ諦めるにせよ、地方移籍は短期間となることがほとんどです。
もう1つは、「すでに中央で勝ち上がり一定の実績を挙げている馬が、ファンドを維持しながら地方での現役続行を選択する」パターンです。この場合は、地方移籍後数年にわたってファンドを継続することも珍しくありません。
そして、実はこの後者のパターンの地方移籍が、ここ数年で急増しています。
以下は、中央勝利実績のあるクラブ馬の地方移籍頭数、および移籍後の地方における獲得賞金をまとめたグラフです。
オレンジの折れ線グラフが移籍頭数、黄色の棒グラフが移籍馬による総獲得賞金になります。
移籍頭数、獲得賞金のいずれも、2020年に急増したことがわかります。特に獲得賞金の伸びは目立ちます。2022年においては11月下旬段階で3億6000万円を超え、5年前の2017年と比較すると10倍以上もの獲得賞金を積み上げている状況であり、すでに過去最高額を更新しています。
クラブ馬の地方移籍の新たな潮流として、大きな変化が起きていると言えるでしょう。すなわち、「地方募集馬にはまったく興味がないので、自分には地方競馬は関係ない」とも言ってられない時代になってきています。
当サイトでもこうした変化に対応するため、本年より「地方移籍後ファンド継続期間中」の賞金データ提供を開始しました。
今回のレポートでは、なぜ中央競馬所属として募集され、無事に勝ち上がった実績馬があえて地方競馬に移籍しているのか。その実態と増加の背景について考察してみたいと思います。
地方移籍馬 獲得賞金ランキング
まずは、クラブ馬の地方移籍において、どれぐらい稼ぐことができるのかをイメージするため、成功事例を紹介しておきましょう。 …
本レポートは、プレミアム会員登録でご覧いただけます。
全文5591文字 (現在984文字まで表示)
地方移籍馬 獲得賞金ランキング / 「地方限定重賞」というフロンティア / 地方の下級条件で稼ぐのは意外と大変?
プレミアム会員ご案内
すでにプレミアム会員の方は ログイン してご覧ください
Tweet
シェア…