レポートNo.059 |
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未勝利のまま中央で続戦する馬の可能性
3歳未勝利戦終了後も中央残留を選ぶ馬を考察
今回は、未勝利馬が3歳秋以降も中央に残留して続戦する、という選択肢について考察してみたいと思います。
毎年、3歳未勝利戦が終了する時期になると、期間内に勝ち上がれなかった未勝利馬は進路の選択を迫られます。競走生活を終える馬、地方に転出する馬、そして、中には引退でも地方転出でもなく、そのまま中央に残留して、1勝クラスのレースに格上挑戦を続ける馬もいます。
ここでは「未勝利続戦馬」と呼ぶことにしますが、そのような馬はこれまでにも一定数存在しましたが、昨年から少しその数が増えてきています。
上のグラフは、2015年3歳世代からの、未勝利続戦馬の頭数推移と、勝ち上がり率を表しています。なお、本レポートの主旨から、3歳未勝利戦が終了する前の格上挑戦や、障害転向による続戦に関しては除いています。
現4歳の2019年世代では約100頭と、近年最高の数値となりました。2020年3歳世代についても11月下旬時点で、既に約80頭の未勝利馬が1勝クラスに格上挑戦しており、この数は今後もう少し増えるはずですので、2世代続けて高水準となることが確定的です。
そして何よりも興味深いのは、2019年3歳世代は過去最高水準の頭数になったにもかかわらず、勝ち上がり率は向上し、過去最高レベルの13.7%をすでにマークしていることです。
ここでいう勝ち上がり率とはすなわち、未勝利続戦馬が、引退もしくは地方転出前に、中央競馬で1勝以上を挙げた割合を示します。つまり、むやみやたらと中央に残留する馬が増えているわけではなく、無事に勝ち上がり、晴れて1勝クラスに上がる「成功馬」が増えているということです。まだ格上挑戦を始めて間もない2020年3歳世代も、すでに5%の馬が勝ち上がっており、こちらも今後前世代並みに増えていくことが予想されます。
今回のレポートでは、こうした未勝利続戦馬について、最近の傾向や成功する馬の特徴などを分析していきたいと思います。なお、データについては特に記載のない限り、2007年産~2017年産の馬を対象としています。
毎年、3歳未勝利戦が終了する時期になると、期間内に勝ち上がれなかった未勝利馬は進路の選択を迫られます。競走生活を終える馬、地方に転出する馬、そして、中には引退でも地方転出でもなく、そのまま中央に残留して、1勝クラスのレースに格上挑戦を続ける馬もいます。
ここでは「未勝利続戦馬」と呼ぶことにしますが、そのような馬はこれまでにも一定数存在しましたが、昨年から少しその数が増えてきています。
上のグラフは、2015年3歳世代からの、未勝利続戦馬の頭数推移と、勝ち上がり率を表しています。なお、本レポートの主旨から、3歳未勝利戦が終了する前の格上挑戦や、障害転向による続戦に関しては除いています。
現4歳の2019年世代では約100頭と、近年最高の数値となりました。2020年3歳世代についても11月下旬時点で、既に約80頭の未勝利馬が1勝クラスに格上挑戦しており、この数は今後もう少し増えるはずですので、2世代続けて高水準となることが確定的です。
そして何よりも興味深いのは、2019年3歳世代は過去最高水準の頭数になったにもかかわらず、勝ち上がり率は向上し、過去最高レベルの13.7%をすでにマークしていることです。
ここでいう勝ち上がり率とはすなわち、未勝利続戦馬が、引退もしくは地方転出前に、中央競馬で1勝以上を挙げた割合を示します。つまり、むやみやたらと中央に残留する馬が増えているわけではなく、無事に勝ち上がり、晴れて1勝クラスに上がる「成功馬」が増えているということです。まだ格上挑戦を始めて間もない2020年3歳世代も、すでに5%の馬が勝ち上がっており、こちらも今後前世代並みに増えていくことが予想されます。
今回のレポートでは、こうした未勝利続戦馬について、最近の傾向や成功する馬の特徴などを分析していきたいと思います。なお、データについては特に記載のない限り、2007年産~2017年産の馬を対象としています。
なぜ未勝利続戦馬が増えたのか?
それでは、なぜ2019年(現4歳世代)から未勝利続戦馬が増え、さらには勝ち上がり率が上昇しているのでしょうか。 …
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全文5770文字 (現在976文字まで表示)
なぜ未勝利続戦馬が増えたのか? / 未勝利のまま格上挑戦を選択するメリットは?/ 未勝利続戦馬の背負う出走ハンデ / 未勝利続戦のタイムリミット / 活躍馬は出ているのか
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