2021-06-12現在データ
HOME > ノウハウ読み物 > 外国産馬の歴史と現在【一口データ研究室】
一口データ研究室
気になるテーマをデータで深く分析する、一口馬主ライフに役立つレポート集
-連載中-
レポートNo.025 |

外国産馬の歴史と現在

なんだかお堅いタイトルですが、今回は、読者の方からのリクエストに基づきまして、「外国産馬」いわゆるマル外についての調査レポートをお届けしたいと思います。

はじめに、今回頂いた読者の方からのリクエスト理由が、恐らく多くの一口馬主が、現在の外国産馬に持つイメージを象徴していると思いましたので、一部引用させて頂きます。


~最近個人的には外国産馬の活躍があまり見られなくなったと思っています。 関税や輸入代もあり、外国産馬は高く募集されがちです。 未知の血統のロマンも捨てがたいのですが出資には毎度至りません。~


いかがでしょうか。短いながらも、多くの一口馬主が持つ、外国産馬へのイメージが凝縮されているのではないでしょうか。

1)最近、外国産馬が元気がない
2)その割に、募集金額はやや高く感じる
3)出資するには勇気がいる

まとめると、上記の3点に集約されるかと思いますが、本レポートでは、1、2のようなイメージが果たして正しいのかどうか、また実際にはどの程度かをデータで検証し、さらには、外国産馬の出資検討の際に役立つ傾向データがないか、分析を進めます。

なお、ボリュームが相応なものになるため、今回で外国産馬の変遷と現在をデータで俯瞰して、次回でクラブ馬の出資検討についての解説と、2回にわたってお届けします。

歴代活躍外国産馬

「最近」外国産馬が元気がないというイメージが、多くの競馬ファンにあるとすると、過去にはどのくらい活躍していたのでしょうか。最初に、中央競馬における外国産馬活躍の変遷を、いくつかのデータで見ていきましょう。


まずは、イメージしやすいデータとして、以下の外国産馬の歴代獲得賞金ランキングをご覧ください。

外国産馬歴代各賞金TOP20
馬名獲得賞金生年生産国
1タップダンスシチー10億6,880万1997
2シンボリクリスエス9億5,550万1999
3メイショウドトウ9億0,900万1996
4キンシャサノキセキ7億6,720万2003
5アグネスデジタル7億1,550万1997
6ヒシアマゾン6億8,690万1991
7グラスワンダー6億7,740万1995
8ノボトゥルー6億7,095万1996
9ブラックホーク6億3,760万1994
10タイキシャトル5億9,710万1994
11シーキングザダイヤ5億5,850万2001
12タイキブリザード5億5,090万1991
13サウスヴィグラス5億3,965万1996
14シンコウラブリイ5億2,790万1989
15ブロードアピール4億9,880万1994
16エイシンプレストン4億8,400万1997
17ファインモーション4億8,300万1999
18イーグルカフェ4億7,860万1997
19ノボジャック4億7,755万1997
20ベストウォーリア4億7,385万2010
1980年産以降中央外国産馬、獲得本賞金、地方交流含む


いずれも個性的な面々で、中央競馬を彩ってくれた懐かしの名馬がずらりと並びました。クラブ馬は数は多くないものの、1位のタップダンスシチーをはじめ、タイキシャトル、タイキブリザードなど、多くの競馬ファンの記憶に残る名馬がランクインしています。

ただし、あえて「懐かしの」と表現せざるをえないのは、「産年度」の項目に注目頂ければ一目瞭然で、90年代産の馬が大半を占めて全体の16頭。2000年産以降の馬は、3頭しかいません。

詳しいデータはこれから見ていきますが、少なくとも、超高額賞金を稼ぐような外国産馬の全盛期は1990年代~2000年代初頭だったいうことが、このランキングからも容易に見て取れます。こうしたデータを見ると、20代ぐらいの若い競馬ファン、一口馬主の皆さんはもしかすると、そもそも外国産馬に対して過度な期待もイメージも持っていないのかもしれません。

外国産馬の頭数推移

続いては、具体的な統計数値をグラフで見ていきましょう。以下は、外国産馬の中央登録数の推移を示したデータです。


外国産馬は80年代後半から徐々に増え始め、1989年産にはシンコウラブリイが出現。 …
本レポートは、プレミアム会員登録でご覧いただけます。
全文3822文字 (現在1705文字まで表示)
歴代活躍外国産馬 / 外国産馬の頭数推移 / 外国産馬の活躍度変化 / 内国産馬との比較

プレミアム会員ご案内
すでにプレミアム会員の方は ログイン してご覧ください
一口データ研究室
「馬が買えない時代」のクラブ掛け持ち戦略【後編】 「馬が買えない時代」のクラブ掛け持ち戦略【前編】 「3アウト」から復活する馬の可能性 去勢は本当に効果があるのか検証する 「3歳3月新馬戦廃止」の影響を考える 【2020年度】 年間騎手評価ランキング 未勝利のまま中央で続戦する馬の可能性 [更新] 新馬戦の追い切り傾向の変化 2020年クラシック世代「クラブ3冠」ランキング 輸入繁殖産駒、国別の成績傾向と対策 輸入繁殖産駒の躍進と国別ランキング 募集価格1000万円台馬の活躍可能性を考える 母父サンデーサイレンス系の攻略辞典 母父キングカメハメハVS母父ディープインパクト クラブ馬の「東西格差」はどこまである? ダートの大物を引き当てる難易度と出資時ポイント 「京都競馬場長期休止」で笑う種牡馬、泣く種牡馬 【2019年度】 年間騎手評価ランキング 馬券回収率の高いクラブ、低いクラブは? [更新] 新馬戦の追い切り傾向の変化 親の健康から産駒の健康を予測する クラブ馬でクラシックを狙うための傾向と対策 出資馬が毎週出走するには、何頭必要? 短距離系種牡馬はお買い得? 新規開業調教師への出資時ポイント 「超高額馬」のコストパフォーマンス 調教師定年転厩の影響&再生が得意な厩舎 転厩の効果とクラブ別転厩傾向 JRAの賞金手当は今後も増える? 【2018年度】 騎手評価ランキング 好不調の波が大きいクラブ、安定したクラブ [更新] 新馬戦の追い切り傾向の変化 クラブ馬の募集価格の推移と傾向 入厩前の手術による影響は? 「お買い得」な種牡馬の世代は? 新種牡馬の検討において注意すべき世代 新種牡馬は2年目産駒が狙い目? 種牡馬の年齢と産駒の成績の関係 未勝利戦デビューする馬の可能性 外国産馬の出資における傾向と対策 外国産馬の歴史と現在 【2017年度】 騎手評価ランキング [更新] 新馬戦の追い切り傾向の変化 地方転出→中央復帰馬が活躍する条件 重賞馬の下、全兄弟と半兄弟の違いは? 兄、姉が重賞馬のコストパフォーマンス 管囲が細いと故障も増える? 意外と知らない?「測尺」の基本 募集時の人気と成績の関係 エリート条件馬の選びかた 条件馬のままで、どこまで稼げる? 牡馬vs牝馬 コストパフォーマンス比較 【2016年度】 騎手評価ランキング 【クラブ別】馬名応募の傾向と対策 新馬戦で勝ち負けできる基準調教タイム 母の競走成績と繁殖成績の関係 新馬戦の結果で将来はどこまで決まる? 早期入厩・早期デビューは良いこと? 馬体重と適性、デビュー時期、故障の関係 馬体重(馬格)と成績との関係 インブリード vs アウトブリード 芝馬とダート馬のコストパフォーマンス 父と同じ毛色の仔は走る? 母の年齢考察 ~母高齢や初仔は? 早生まれ、遅生まれは良い?悪い?
(連載中)
著者
一口馬主DB 編集部