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2019-10-15現在データ
HOME > ノウハウ読み物 > 【一口データ研究室】41.新規開業調教師への出資時ポイント
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レポートNo.041 |

新規開業調教師への出資で気を付けるべきポイント

今回は、前々回に続き、「調教師」をテーマにレポートをお届けします。

ダービーも終わり、2019年の春季競馬を調教師を中心に振り返ってみると、なんといっても中内田厩舎の躍進が目につきます。もともとここ2年はトップ10に食い込む活躍を見せていましたが、2019年は春季競馬終了時点で全国リーディング2位、重賞勝利数ではトップタイと申し分のない成績で、開業5年を経て、早くもリーディングをうかがう位置につけています。

また、実は中内田厩舎に限らず、今年は若手調教師が重賞戦線で奮闘している傾向が見られ、以下では、2019年春季競馬における、開業満5年以内調教師の重賞勝利をまとめました。


2019年春季競馬 開業満5年以内調教師※ 重賞勝利

馬名レース名調教師名
ディアンドル葵ステークス(G)奥村豊
ダノンプレミアムマイラーズカップ(G2)中内田充正
ミッキーチャーム阪神牝馬ステークス(G2)中内田充正
ハッピーアワーファルコンステークス(G3)武幸四郎
ダノンプレミアム金鯱賞(G2)中内田充正
ダノンファンタジーチューリップ賞(G2)中内田充正
クロノジェネシスクイーンカップ(G3)斉藤崇史
ヴァルディゼールシンザン記念(G3)渡辺薫彦
パクスアメリカーナ京都金杯(G3)中内田充正
※開業から満5年以内(=2014年春季競馬以降開業)調教師


開業満5年以内の5厩舎で合計9勝。ちなみに昨年2018年度は春季競馬で4勝、1年トータルでも11勝でしたので、やはり今年は昨年よりも急ピッチで重賞勝利を積み上げており、目に付くのも納得です。武幸四郎師などは、開業からわずか1年での重賞勝利を達成しています。また、特定の大牧場の馬だけではなく、生産牧場もバリエーション豊かです。

開業間もない調教師の重賞勝ち推移

昨年よりハイペースと紹介しましたが、これをもう少し長いスパンで見るとどうでしょうか。以下では、昨年までのここ15年における、開業満5年以内の調教師による重賞勝利数をグラフにしました。

過去を振り返ると、2007年から2013年まで、毎年20勝を超える重賞勝利を記録していました。堀宣行師、池江泰寿師、矢作芳人師、須貝尚介師など、現在のトップトレーナー達が、開業間もない時代から競うように重賞勝利を積み上げました。さしずめ、「若手調教師の黄金期」とでも呼べる時代でしょうか。

その後はここ数年まで、やや落ち着いていましたが、先述の本年2019年の春季競馬での9勝は、その黄金期の春季競馬に匹敵する数値となっており、年末までにどこまで伸びるか、またこれから数年、再び若手調教師の活躍期に入るのか、楽しみでもあります。

「新規開業調教師」という未知の存在

一方で、ひとくちに若手調教師と言っても、われわれ一口馬主を出資時にもっとも悩ますのは、なんといっても「新規開業調教師」の存在と言えるでしょう。

ベテラン調教師ならば既に情報がある程度そろっていますし、人によっては既にひいきの調教師が決まっていることもあるでしょう。しかしながら、新規開業調教師については、当然成績データがなにもないことから、出資の際には不安がつきまといます。せっかく馬体や血統が好みの馬に出会えたのに、その馬が新人調教師に預託される予定だとわかって出資をためらった経験がある方は、少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

さしずめ、よく分からない新設校に子どもを入学させるような感覚でしょうか。もちろん厩舎には学校案内のようなパンフレットすらありません。のちに大物になるような調教師でも、まだ馬房が少なく、馬が質量ともに揃っていない初年度、2年目からリーディング上位に食い込むようなケースはほとんどないため、過去の他厩舎開業時のリーディングなどから傾向を調べようとしても、かえって不安が増すだけかもしれません。

「新規開業調教師」の「初年度入厩世代馬」

そこで本レポートでは、こうした「新規開業調教師」の「初年度入厩世代馬」にフォーカスして、こうした馬に出資しても大丈夫なのか、また何か出資に役立つヒントが得られないか、分析と考察を試みたいと思います。

その中でも、まずはクラブ馬に限ったデータを見ていきます。 …
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「新規開業調教師」という未知の存在 / 「新規開業調教師」の「初年度入厩世代馬」 / 初年度世代でも狙える条件

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著者
一口馬主DB 編集部