
レポートNo.002 |
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母の年齢が競走成績に与える影響
「母が高齢」のイメージは?
キズナ、ダイワスカーレット、タップダンスシチー、ネオユニヴァース。
いずれも世代を代表するような、目覚ましい活躍を遂げた名馬たちですが、上記の馬たちに共通するのは、「母がかなり年をとってからの産駒」ということです。それぞれ、母が20歳、16歳、19歳、16歳の時に生まれています。
一方で、こういった母高齢時の産駒が大活躍するケースは少数派で例外的、という見かたもあります。
私たち一口馬主の出資検討時には、母の年齢について、重視の度合いや考え方の個人差が比較的大きい分野だとは思いますが、一般的に以下のようなイメージを持たれる場合があるのではないでしょうか。
・母が高齢だとややマイナス評価
・初仔はややマイナス評価
今回は、こうした母の年齢や生まれ順にまつわるデータを、さまざまな角度から分析することで、これらのイメージが果たして正しいのかどうか、冒頭に掲げたような馬はあくまで例外なのか、また投資回収への影響まで含めて、調査レポートをお届けします。
なお、本レポートでは「馬齢」を「年齢」と表現させて頂きます。
いずれも世代を代表するような、目覚ましい活躍を遂げた名馬たちですが、上記の馬たちに共通するのは、「母がかなり年をとってからの産駒」ということです。それぞれ、母が20歳、16歳、19歳、16歳の時に生まれています。
一方で、こういった母高齢時の産駒が大活躍するケースは少数派で例外的、という見かたもあります。
私たち一口馬主の出資検討時には、母の年齢について、重視の度合いや考え方の個人差が比較的大きい分野だとは思いますが、一般的に以下のようなイメージを持たれる場合があるのではないでしょうか。
・母が高齢だとややマイナス評価
・初仔はややマイナス評価
今回は、こうした母の年齢や生まれ順にまつわるデータを、さまざまな角度から分析することで、これらのイメージが果たして正しいのかどうか、冒頭に掲げたような馬はあくまで例外なのか、また投資回収への影響まで含めて、調査レポートをお届けします。
なお、本レポートでは「馬齢」を「年齢」と表現させて頂きます。
母の年齢ごとの産駒頭数
分析に入る前に、まずは全体的なボリューム像を確認しておきましょう。以下はJRA出走馬の、出生時の母の年齢別に頭数をまとめたグラフです。
見事になだらかなカーブで、高齢になるほど、徐々に頭数が減っていく形になるのが良く分かります。
6歳までに現役を引退して繁殖に上がり、翌年以降に出産していく形が標準的といえますので、出産頭数のピークはやはり8歳前後。加齢とともに減っていくのは、繁殖生活の引退の他に、受胎率の低下なども要因として考えられます。
母が14歳以降の産駒は、全体の約2割です。5頭に1頭程度の割合ですので、そもそも母が高齢の馬は少数派といえ、活躍が少ないイメージなのはある意味当然ともいえます。今回のテーマを検証するにあたっては、母数の違いを考慮して分析していく必要がありそうです。
6歳までに現役を引退して繁殖に上がり、翌年以降に出産していく形が標準的といえますので、出産頭数のピークはやはり8歳前後。加齢とともに減っていくのは、繁殖生活の引退の他に、受胎率の低下なども要因として考えられます。
母が14歳以降の産駒は、全体の約2割です。5頭に1頭程度の割合ですので、そもそも母が高齢の馬は少数派といえ、活躍が少ないイメージなのはある意味当然ともいえます。今回のテーマを検証するにあたっては、母数の違いを考慮して分析していく必要がありそうです。
母年齢が競走成績に及ぼす影響
それでは成績に及ぼす影響を分析していきたいと思います。 …
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全文4343文字 (現在885文字まで表示)
母高齢のイメージ / 母年齢が競走成績に及ぼす影響 / 大物馬の出現率 / 投資面から考える / 何番目の仔が優れているか / 最高傑作が生まれやすいのは何番目の仔?
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