レポートNo.024 |
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一口馬主による騎手評価ランキング【2017年度】
My出走リザルトにおいては、今年も多くのレース採点を頂き、ありがとうございました。今回は1年の締めくくりとして、当サイトユーザーの皆様による、騎手評価の年間集計ランキングをお届けします。昨年度に続いて2回目という形になります。
このランキングの意義や、評価・集計方法などは「昨年度の稿」をご覧頂くとして、はたして2017年度を通じて、一口馬主を満足させる騎乗をしてくれたのはどの騎手になるか、早速見ていきましょう。
このランキングの意義や、評価・集計方法などは「昨年度の稿」をご覧頂くとして、はたして2017年度を通じて、一口馬主を満足させる騎乗をしてくれたのはどの騎手になるか、早速見ていきましょう。
一口馬主 2017年度 平均騎乗評価ランキング
まずは、全レースの採点平均値によるランキングです。このランキングでは、各騎手が、今年どれだけ一口馬主を納得させてくれる騎乗をしてくれたかが、端的に分かるはずです。
昨年度はルメール騎手が1位に輝きましたが、2連覇なるかどうかが注目です。
なお、レース数、頭数、採点者数などで、一定の統計数値基準を設けさせて頂いており、今回は36人の騎手が対象となりました。
全国リーディングを独走したルメール騎手が、やはりこのランキングでも1位となり、見事2連覇達成となりました。
昨年に続き、平均評価3.5点を超えたのもルメール騎手ただ一人。今年クラブ馬で積み上げた勝利は、ダービー、オークスも含めなんと100勝に到達し、昨年の70勝から大きく伸ばしました。年間100勝は、騎手にとって大きな目標であり壁でもありますが、それをクラブ馬だけで達成してしまうのですから恐れ入ります。一口馬主にとって最高の瞬間である「勝利」の歓喜を数多くもたらし、今年最も一口馬主に愛された騎手と言ってもいいでしょう。来年もさらに伸ばすのか、他騎手の巻き返しがあるのか、興味深いところです。
2位には武豊騎手が、昨年の9位からジャンプアップです。キタサンブラックをはじめ、重賞戦線での活躍で健在ぶりを大きくアピールした一年でしたが、クラブ馬の騎乗は昨年より若干増えたものの決して多くはなく、クラブ勝率も1割を割っているので、成績面での派手さはないものの、むしろこの勝率でこの評価を得ているのは、さすがとも言えます。
3位のM.デムーロ騎手は、昨年から1つ順位を落としました。とはいえ、クラブ馬での勝率はルメール騎手に次ぐ.280。こちらも十二分に驚異的な数字です。データを細かく見ると、クラブ馬騎乗時の平均人気はルメール騎手と同じ2.1番人気と、圧倒的な騎乗馬の質の高さ。ただ、平均着順がルメール騎手が3.8着だったのに対し、M.デムーロ騎手は4.2着。この差が、こうした方式の評価においては大きな差となってしまうのは、致し方ないかもしれません。
僅差の4位には岩田騎手が、昨年の17位から大きく評価を伸ばして、あと一歩でTOP3入りのところまで押し上げました。クラブ馬勝率は.122と、決して高い数字ではないものの、1割を切っていたスランプとも言える昨年からは大きく巻き返した結果と思われ、名手健在をアピールしてくれました。
5位川田騎手、6位福永騎手の全国リーディング上位常連組は、この評価でも安定の上位キープですが、昨年よりクラブ馬勝率が下がってしまった分、評価点自体はやや落としました。とはいえ、関西ではルメール騎手、M.デムーロ騎手が良質クラブ馬を集めて勝利数を伸ばす状況。十分な健闘と言えるかもしれません。
ここまでは関西騎手が独占する形でしたが、7位からは個性派の関東勢が続きました。7位石橋脩騎手、9位横山典騎手、10位三浦騎手の3騎手は、昨年から順位を上げてのTOP10入りです。全国リーディングでも躍進の1年となった石橋脩騎手は納得の順位と言え、また今年のクラブ馬での横山典騎手といえば、NHKマイルCでのG1勝利が目立ちますが、実はクラブ馬勝率自体も.222となんと3位の数字を挙げており、この評価も納得です。逆に三浦騎手は、武豊騎手同様に、勝率が1割を切る中でのこの評価は、ある意味お見事と言えます。ただし今年は怪我のため騎乗数自体は少ないため、来年にも注目です。
若手の中では、昨年残念ながら2.39点で規定到達中最下位の評価であった松若騎手が、今年は3.00点を超えて11位まで評価を上げ、徐々に一口馬主の信頼を得つつあることがうかがえました。また、鮫島克駿騎手も2.57点から2.90点と、数字を伸ばしてきました。
昨年度はルメール騎手が1位に輝きましたが、2連覇なるかどうかが注目です。
なお、レース数、頭数、採点者数などで、一定の統計数値基準を設けさせて頂いており、今回は36人の騎手が対象となりました。
2017年度 Myレース採点 平均騎乗評価ランキング
採点 順位 |
騎手名 | 所属 | 採点平均 | クラブ馬 勝率 |
全国リーデ ィング順位 |
---|---|---|---|---|---|
1 | C.ルメール | 西 | 3.55 | .299 | 1 |
2 | 武豊 | 西 | 3.36 | .078 | 10 |
3 | M.デムーロ | 西 | 3.32 | .280 | 3 |
4 | 岩田康誠 | 西 | 3.31 | .120 | 9 |
5 | 川田将雅 | 西 | 3.25 | .136 | 6 |
6 | 福永祐一 | 西 | 3.22 | .152 | 4 |
7 | 石橋脩 | 東 | 3.16 | .158 | 12 |
8 | 田辺裕信 | 東 | 3.15 | .148 | 8 |
9 | 横山典弘 | 東 | 3.13 | .222 | 23 |
10 | 三浦皇成 | 東 | 3.12 | .056 | 44 |
11 | 松若風馬 | 西 | 3.06 | .079 | 25 |
12 | 北村宏司 | 東 | 3.05 | .073 | 17 |
13 | 内田博幸 | 東 | 3.04 | .121 | 7 |
14 | 戸崎圭太 | 東 | 3.03 | .174 | 2 |
15 | 津村明秀 | 東 | 3.03 | .105 | 20 |
16 | 和田竜二 | 西 | 3.02 | .083 | 5 |
17 | 吉田隼人 | 東 | 2.99 | .143 | 11 |
18 | 北村友一 | 西 | 2.99 | .134 | 14 |
19 | 浜中俊 | 西 | 2.98 | .126 | 16 |
20 | 大野拓弥 | 東 | 2.98 | .080 | 18 |
21 | 石川裕紀人 | 東 | 2.97 | .122 | 50 |
22 | 池添謙一 | 西 | 2.91 | .074 | 19 |
23 | 松山弘平 | 西 | 2.91 | .087 | 15 |
24 | 鮫島克駿 | 西 | 2.90 | .046 | 36 |
25 | 菱田裕二 | 西 | 2.85 | .078 | 29 |
26 | 藤岡佑介 | 西 | 2.84 | .076 | 28 |
27 | 荻野極 | 西 | 2.76 | .082 | 22 |
28 | V.シュミノー | 東 | 2.74 | .090 | 55 |
29 | 加藤祥太 | 西 | 2.74 | .014 | 70 |
30 | 蛯名正義 | 東 | 2.71 | .081 | 33 |
31 | 丸山元気 | 東 | 2.69 | .037 | 38 |
32 | 藤岡康太 | 西 | 2.67 | .063 | 24 |
33 | 柴山雄一 | 東 | 2.64 | .027 | 42 |
34 | 丸田恭介 | 東 | 2.55 | .044 | 47 |
35 | 中谷雄太 | 西 | 2.38 | .076 | 54 |
36 | 坂井瑠星 | 西 | 2.19 | .047 | 30 |
採点平均:各レースごとの騎乗評価平均値の平均値。同数値は下3桁までみて順位決定。
全国リーディングを独走したルメール騎手が、やはりこのランキングでも1位となり、見事2連覇達成となりました。
昨年に続き、平均評価3.5点を超えたのもルメール騎手ただ一人。今年クラブ馬で積み上げた勝利は、ダービー、オークスも含めなんと100勝に到達し、昨年の70勝から大きく伸ばしました。年間100勝は、騎手にとって大きな目標であり壁でもありますが、それをクラブ馬だけで達成してしまうのですから恐れ入ります。一口馬主にとって最高の瞬間である「勝利」の歓喜を数多くもたらし、今年最も一口馬主に愛された騎手と言ってもいいでしょう。来年もさらに伸ばすのか、他騎手の巻き返しがあるのか、興味深いところです。
2位には武豊騎手が、昨年の9位からジャンプアップです。キタサンブラックをはじめ、重賞戦線での活躍で健在ぶりを大きくアピールした一年でしたが、クラブ馬の騎乗は昨年より若干増えたものの決して多くはなく、クラブ勝率も1割を割っているので、成績面での派手さはないものの、むしろこの勝率でこの評価を得ているのは、さすがとも言えます。
3位のM.デムーロ騎手は、昨年から1つ順位を落としました。とはいえ、クラブ馬での勝率はルメール騎手に次ぐ.280。こちらも十二分に驚異的な数字です。データを細かく見ると、クラブ馬騎乗時の平均人気はルメール騎手と同じ2.1番人気と、圧倒的な騎乗馬の質の高さ。ただ、平均着順がルメール騎手が3.8着だったのに対し、M.デムーロ騎手は4.2着。この差が、こうした方式の評価においては大きな差となってしまうのは、致し方ないかもしれません。
僅差の4位には岩田騎手が、昨年の17位から大きく評価を伸ばして、あと一歩でTOP3入りのところまで押し上げました。クラブ馬勝率は.122と、決して高い数字ではないものの、1割を切っていたスランプとも言える昨年からは大きく巻き返した結果と思われ、名手健在をアピールしてくれました。
5位川田騎手、6位福永騎手の全国リーディング上位常連組は、この評価でも安定の上位キープですが、昨年よりクラブ馬勝率が下がってしまった分、評価点自体はやや落としました。とはいえ、関西ではルメール騎手、M.デムーロ騎手が良質クラブ馬を集めて勝利数を伸ばす状況。十分な健闘と言えるかもしれません。
ここまでは関西騎手が独占する形でしたが、7位からは個性派の関東勢が続きました。7位石橋脩騎手、9位横山典騎手、10位三浦騎手の3騎手は、昨年から順位を上げてのTOP10入りです。全国リーディングでも躍進の1年となった石橋脩騎手は納得の順位と言え、また今年のクラブ馬での横山典騎手といえば、NHKマイルCでのG1勝利が目立ちますが、実はクラブ馬勝率自体も.222となんと3位の数字を挙げており、この評価も納得です。逆に三浦騎手は、武豊騎手同様に、勝率が1割を切る中でのこの評価は、ある意味お見事と言えます。ただし今年は怪我のため騎乗数自体は少ないため、来年にも注目です。
若手の中では、昨年残念ながら2.39点で規定到達中最下位の評価であった松若騎手が、今年は3.00点を超えて11位まで評価を上げ、徐々に一口馬主の信頼を得つつあることがうかがえました。また、鮫島克駿騎手も2.57点から2.90点と、数字を伸ばしてきました。
[優勝レース除外版]
一口馬主 2017年度 平均騎乗評価ランキング
続いては昨年同様に、「裏」ランキングともいえる、優勝レースを除外したランキングもご紹介したいと思います。
この裏ランキングの意義としては、馬質の影響をできるだけ排除した評価を探るという点にありますが、詳しくは昨年度の稿もご覧ください。
この裏ランキングの意義としては、馬質の影響をできるだけ排除した評価を探るという点にありますが、詳しくは昨年度の稿もご覧ください。
それでは、優勝レースを除いた採点評価ランキングを見ていきましょう。 …
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一口馬主 2017年度 平均騎乗評価ランキング / [優勝レース除外版] 一口馬主 2017年度 平均騎乗評価ランキング
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