
レポートNo.051 |
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クラブ馬の「東西格差」最近の変化
現在の東西成績差を一口馬主の視点から
今回は、読者の方からのリクエストに基づきまして、東西格差、すなわち関東馬と関西馬の成績差について、分析レポートをお届けします。
はじめに、頂いたリクエスト内容の一部を紹介させて頂きます。
書籍「覚悟の競馬論」を未読の方のために少し解説すると、昨年(2019年)秋に発刊され話題になった、国枝栄調教師の著書です。前半は、近年の代表管理馬であるアーモンドアイの軌跡とともに半生を振り返るという、調教師本としては一般的とも言えるスタイルです。一方、後半は現在の中央競馬界への提言的な内容となっており、その中で話題になったのは、東西格差問題について真正面から論じている章があることです。関東から年度代表馬を輩出したばかりの調教師が、自ら東西問題を訴えるというそのギャップが、強い印象を残します。
もちろん、中央競馬における東西格差の存在は、以前から競馬ファンには周知のことではありますが、当事者の方から、こうした問題提起を具体的に見聞きしてしまうと、今後の関東馬への出資についても、少なからず不安を覚えてもしかるべきかと思われます。
一方、今回リクエストを受けて詳しく調べていくと、実はクラブ馬に限っては少し異なる傾向もあり、またコストパフォーマンス面まで見ていくと、興味深いデータも出てくることが分かりました。
本レポートでは、クラブ馬を中心に、最新のデータに基づいた、東西格差問題に切り込んでいきたいと思います。
はじめに、頂いたリクエスト内容の一部を紹介させて頂きます。
~ 国枝栄調教師著「覚悟の競馬論」を読みました。一口馬主における東西格差を検証して欲しいです。(~中略~)これから東(関東)の管理馬に出資するメリットはあるのでしょうか?
書籍「覚悟の競馬論」を未読の方のために少し解説すると、昨年(2019年)秋に発刊され話題になった、国枝栄調教師の著書です。前半は、近年の代表管理馬であるアーモンドアイの軌跡とともに半生を振り返るという、調教師本としては一般的とも言えるスタイルです。一方、後半は現在の中央競馬界への提言的な内容となっており、その中で話題になったのは、東西格差問題について真正面から論じている章があることです。関東から年度代表馬を輩出したばかりの調教師が、自ら東西問題を訴えるというそのギャップが、強い印象を残します。
もちろん、中央競馬における東西格差の存在は、以前から競馬ファンには周知のことではありますが、当事者の方から、こうした問題提起を具体的に見聞きしてしまうと、今後の関東馬への出資についても、少なからず不安を覚えてもしかるべきかと思われます。
一方、今回リクエストを受けて詳しく調べていくと、実はクラブ馬に限っては少し異なる傾向もあり、またコストパフォーマンス面まで見ていくと、興味深いデータも出てくることが分かりました。
本レポートでは、クラブ馬を中心に、最新のデータに基づいた、東西格差問題に切り込んでいきたいと思います。
中央競馬における東西格差の変遷
まず、現在の中央競馬における東西格差が、果たしてどの程度のものなのか、過去との比較も交えて、あらためてデータで確認しておきましょう。 …
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全文4914文字 (現在809文字まで表示)
中央競馬における東西格差の変遷 / クラブ馬の東西格差 / クラブ馬傾向変化の要因 / 東西のコストパフォーマンスに違いは?
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