レポートNo.020 |
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兄、姉が重賞馬のコストパフォーマンス
今回は、読者の方からのリクエストに基づきまして、上のきょうだい、つまりは、兄もしくは姉が重賞馬である馬の競走成績、そして出資時のコストパフォーマンスを分析していきたいと思います。
通常、その馬が「良血であるかどうか」については、父、母、近親、血統表など、さまざまな観点から判断がなされるかと思います。ただし、一昔前とは違い、どの馬も血統表上の字面では総じて血筋が良くなった現代競馬においては、やはりその馬の直近の母系、特に母が、過去に活躍馬を出しているかどうかという観点が、良血の判断として、最重視されているように思われます。
例えば、セリで破格値が付くのも、多くの場合は著名馬の弟、妹たちであり、一口クラブの募集馬にしてもしかりです。ブラックタイプの上部に太字で有名馬が並んでいることは、何より母の繁殖能力の裏付けとなりますし、一口馬主がそうした馬に出資した際には、兄・姉の活躍をイメージして、期待も相当に高まるはずです。
ただし、そうした著名馬の弟・妹たちが、必ずしも期待値通りに活躍しないケースも、競馬ファンであれば数多く見ていることと思われますし、また良血馬は、当然ながら価格も相応に高値が付くことになるため、一口馬主の世界でも、はたして簡単に飛びついて良いものかどうか、判断に迷う場面も多くあるはずです。
今回は、そうした重賞馬の弟・妹にフォーカスして、その成績を俯瞰しながら、コストパフォーマンス面も分析していくことで、出資の際に役立つ傾向と対策を分析していきたいと思います。
通常、その馬が「良血であるかどうか」については、父、母、近親、血統表など、さまざまな観点から判断がなされるかと思います。ただし、一昔前とは違い、どの馬も血統表上の字面では総じて血筋が良くなった現代競馬においては、やはりその馬の直近の母系、特に母が、過去に活躍馬を出しているかどうかという観点が、良血の判断として、最重視されているように思われます。
例えば、セリで破格値が付くのも、多くの場合は著名馬の弟、妹たちであり、一口クラブの募集馬にしてもしかりです。ブラックタイプの上部に太字で有名馬が並んでいることは、何より母の繁殖能力の裏付けとなりますし、一口馬主がそうした馬に出資した際には、兄・姉の活躍をイメージして、期待も相当に高まるはずです。
ただし、そうした著名馬の弟・妹たちが、必ずしも期待値通りに活躍しないケースも、競馬ファンであれば数多く見ていることと思われますし、また良血馬は、当然ながら価格も相応に高値が付くことになるため、一口馬主の世界でも、はたして簡単に飛びついて良いものかどうか、判断に迷う場面も多くあるはずです。
今回は、そうした重賞馬の弟・妹にフォーカスして、その成績を俯瞰しながら、コストパフォーマンス面も分析していくことで、出資の際に役立つ傾向と対策を分析していきたいと思います。
兄・姉が重賞馬である募集馬の割合
まずは全体像を俯瞰するために、兄・姉が重賞馬であるクラブ馬がどのくらいいるのかを、割合で見てみましょう。対象範囲は、2017年現在5歳馬から過去10世代のすべてのクラブ馬、約6500頭で、以下当レポートの分析は同母集団が対象となります。
11%、およそ10頭に1頭の割合で、兄もしくは姉が重賞馬の下が募集されていることになります。さすがに多くもなく、かといって極端にレアということでもなく、といったところでしょうか。今回のテーマは、この11%にフォーカスして分析することになります。
兄もしくは姉が重賞馬である馬の競走成績
それでは、こうした重賞馬を兄もしくは姉にもつクラブ馬の、競走成績をデータで見ていきましょう。 …
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全文4143文字 (現在990文字まで表示)
兄もしくは姉が重賞馬である馬の競走成績 / 募集価格とコストパフォーマンス / 弟か妹か / 母の年齢というジレンマ
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