レポートNo.014 |
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牡馬vs牝馬 コストパフォーマンス比較
今回は、読者の方からのリクエストに基づきまして、牡馬と牝馬、つまり性別によるコストパフォーマンスの比較を行いたいと思います。
一口馬主におけるコストパフォーマンスとは、つまりは出資に対するリターンに他なりません。以前、第4回では芝馬とダート馬のコストパフォーマンスを比較しましたが、馬場適性とは異なり、性別は募集時に誰でも確実に分かる情報であるため、何か傾向が見つかれば、出資において役立ちそうです。
一口馬主におけるコストパフォーマンスとは、つまりは出資に対するリターンに他なりません。以前、第4回では芝馬とダート馬のコストパフォーマンスを比較しましたが、馬場適性とは異なり、性別は募集時に誰でも確実に分かる情報であるため、何か傾向が見つかれば、出資において役立ちそうです。
牡馬と牝馬の競走能力、クラブ募集価格
純粋な競走能力を比較すると、基本的には牡馬の方に分があることは、競馬ファンには周知の事実といえるでしょう。分かりやすい比較としては、牡牝混合戦では牝馬に斤量減の恩恵があり、また牝馬限定のレースも一定割合ありますが、それにも関わらず、勝率は牡馬が牝馬を大きく上回ります。2016年度の全JRA出走馬の性別勝率は、牡馬が.268に対して、牝馬は.204と結構な差があります。
この競走能力の差により、牝馬は牡馬よりも安い価格で取引されていることも、競馬ファンには広く知られています。これはもちろんクラブ馬においても当てはまり、募集価格は全体的に牝馬の方が安く設定されています。
この、競走能力(=稼ぐ力)の性別格差と、価格における性別格差が適切に設定されていれば、性別においてコストパフォーマンス的な差は無いか、小さいはずですが、実際にはどうでしょうか。詳しく見ていきたいと思います。
この競走能力の差により、牝馬は牡馬よりも安い価格で取引されていることも、競馬ファンには広く知られています。これはもちろんクラブ馬においても当てはまり、募集価格は全体的に牝馬の方が安く設定されています。
この、競走能力(=稼ぐ力)の性別格差と、価格における性別格差が適切に設定されていれば、性別においてコストパフォーマンス的な差は無いか、小さいはずですが、実際にはどうでしょうか。詳しく見ていきたいと思います。
クラブ馬における牡馬と牝馬基礎データ
まずは全体像を把握するために、クラブ馬の性別による基礎データを見ておきましょう。データ範囲は現3歳から5世代とし、まずは、頭数による比較です。なお、本レポートでは、セン馬も牡馬も含んで集計します。
牡馬の方が53%と若干多くなりましたが、これはクラブ馬に限った話ではなく、全JRA所属馬でもほぼ同じ割合となります。なぜ牡馬の方が少しだけ多くなるのかを考察しても面白そうですが、ここでは本題からそれますのでデータの提示に留めておきます。
続いては、コストパフォーマンスを探る上での重要な指標となる、募集価格の性別平均値です。 やはり全体的に牝馬の方が安く設定されており、平均値では、牡馬に比べると、約3割安いという傾向が見られました。これを中央値で見ると、牡馬2000万、牝馬1600万と、2割の差となります。
牝馬の方が牡馬よりも2~3割安い価格設定で募集されている、という認識でいいでしょう。
それでは、いよいよコストパフォーマンスの比較に入りたいと思います。
続いては、コストパフォーマンスを探る上での重要な指標となる、募集価格の性別平均値です。 やはり全体的に牝馬の方が安く設定されており、平均値では、牡馬に比べると、約3割安いという傾向が見られました。これを中央値で見ると、牡馬2000万、牝馬1600万と、2割の差となります。
牝馬の方が牡馬よりも2~3割安い価格設定で募集されている、という認識でいいでしょう。
それでは、いよいよコストパフォーマンスの比較に入りたいと思います。
牡馬と牝馬の回収率比較
コストパフォーマンスを見ていく上では、当サイトおなじみの、控除前回収率を用いて、その平均値を見ていきます。 …
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全文4850文字 (現在1231文字まで表示)
牡馬と牝馬の回収率比較 / 現役期間の違いは? / 牝馬がコストパフォーマンス優位となる条件 / 種牡馬による傾向も
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