2021-09-25現在データ
HOME > ノウハウ読み物 > 牡馬vs牝馬 コストパフォーマンス比較【一口データ研究室】
一口データ研究室
気になるテーマをデータで深く分析する、一口馬主ライフに役立つレポート集
-連載中-
レポートNo.014 |

牡馬vs牝馬 コストパフォーマンス比較

今回は、読者の方からのリクエストに基づきまして、牡馬と牝馬、つまり性別によるコストパフォーマンスの比較を行いたいと思います。

一口馬主におけるコストパフォーマンスとは、つまりは出資に対するリターンに他なりません。以前、第4回では芝馬とダート馬のコストパフォーマンスを比較しましたが、馬場適性とは異なり、性別は募集時に誰でも確実に分かる情報であるため、何か傾向が見つかれば、出資において役立ちそうです。

牡馬と牝馬の競走能力、クラブ募集価格

純粋な競走能力を比較すると、基本的には牡馬の方に分があることは、競馬ファンには周知の事実といえるでしょう。分かりやすい比較としては、牡牝混合戦では牝馬に斤量減の恩恵があり、また牝馬限定のレースも一定割合ありますが、それにも関わらず、勝率は牡馬が牝馬を大きく上回ります。2016年度の全JRA出走馬の性別勝率は、牡馬が.268に対して、牝馬は.204と結構な差があります。


この競走能力の差により、牝馬は牡馬よりも安い価格で取引されていることも、競馬ファンには広く知られています。これはもちろんクラブ馬においても当てはまり、募集価格は全体的に牝馬の方が安く設定されています。


この、競走能力(=稼ぐ力)の性別格差と、価格における性別格差が適切に設定されていれば、性別においてコストパフォーマンス的な差は無いか、小さいはずですが、実際にはどうでしょうか。詳しく見ていきたいと思います。

クラブ馬における牡馬と牝馬基礎データ

まずは全体像を把握するために、クラブ馬の性別による基礎データを見ておきましょう。データ範囲は現3歳から5世代とし、まずは、頭数による比較です。なお、本レポートでは、セン馬も牡馬も含んで集計します。
牡馬の方が53%と若干多くなりましたが、これはクラブ馬に限った話ではなく、全JRA所属馬でもほぼ同じ割合となります。なぜ牡馬の方が少しだけ多くなるのかを考察しても面白そうですが、ここでは本題からそれますのでデータの提示に留めておきます。

続いては、コストパフォーマンスを探る上での重要な指標となる、募集価格の性別平均値です。
やはり全体的に牝馬の方が安く設定されており、平均値では、牡馬に比べると、約3割安いという傾向が見られました。これを中央値で見ると、牡馬2000万、牝馬1600万と、2割の差となります。

牝馬の方が牡馬よりも2~3割安い価格設定で募集されている、という認識でいいでしょう。

それでは、いよいよコストパフォーマンスの比較に入りたいと思います。

牡馬と牝馬の回収率比較

コストパフォーマンスを見ていく上では、当サイトおなじみの、控除前回収率を用いて、その平均値を見ていきます。 …
本レポートは、プレミアム会員登録でご覧いただけます。
全文4850文字 (現在1231文字まで表示)
牡馬と牝馬の回収率比較 / 現役期間の違いは? / 牝馬がコストパフォーマンス優位となる条件 / 種牡馬による傾向も

プレミアム会員ご案内
すでにプレミアム会員の方は ログイン してご覧ください
一口データ研究室
「初仔」出資時に注意すべきポイントと狙い目 ポスト・ディープインパクト時代の出資戦略 厩舎の「距離適性」はどこまで重要か 「馬が買えない時代」のクラブ掛け持ち戦略【後編】 「馬が買えない時代」のクラブ掛け持ち戦略【前編】 「3アウト」から復活する馬の可能性 去勢は本当に効果があるのか検証する 「3歳3月新馬戦廃止」の影響を考える 【2020年度】 年間騎手評価ランキング 未勝利のまま中央で続戦する馬の可能性 [更新] 新馬戦の追い切り傾向の変化 2020年クラシック世代「クラブ3冠」ランキング 輸入繁殖産駒、国別の成績傾向と対策 輸入繁殖産駒の躍進と国別ランキング 募集価格1000万円台馬の活躍可能性を考える 母父サンデーサイレンス系の攻略辞典 母父キングカメハメハVS母父ディープインパクト クラブ馬の「東西格差」はどこまである? ダートの大物を引き当てる難易度と出資時ポイント 「京都競馬場長期休止」で笑う種牡馬、泣く種牡馬 【2019年度】 年間騎手評価ランキング 馬券回収率の高いクラブ、低いクラブは? [更新] 新馬戦の追い切り傾向の変化 親の健康から産駒の健康を予測する クラブ馬でクラシックを狙うための傾向と対策 出資馬が毎週出走するには、何頭必要? 短距離系種牡馬はお買い得? 新規開業調教師への出資時ポイント 「超高額馬」のコストパフォーマンス 調教師定年転厩の影響&再生が得意な厩舎 転厩の効果とクラブ別転厩傾向 JRAの賞金手当は今後も増える? 【2018年度】 騎手評価ランキング 好不調の波が大きいクラブ、安定したクラブ [更新] 新馬戦の追い切り傾向の変化 クラブ馬の募集価格の推移と傾向 入厩前の手術による影響は? 「お買い得」な種牡馬の世代は? 新種牡馬の検討において注意すべき世代 新種牡馬は2年目産駒が狙い目? 種牡馬の年齢と産駒の成績の関係 未勝利戦デビューする馬の可能性 外国産馬の出資における傾向と対策 外国産馬の歴史と現在 【2017年度】 騎手評価ランキング [更新] 新馬戦の追い切り傾向の変化 地方転出→中央復帰馬が活躍する条件 重賞馬の下、全兄弟と半兄弟の違いは? 兄、姉が重賞馬のコストパフォーマンス 管囲が細いと故障も増える? 意外と知らない?「測尺」の基本 募集時の人気と成績の関係 エリート条件馬の選びかた 条件馬のままで、どこまで稼げる? 牡馬vs牝馬 コストパフォーマンス比較 【2016年度】 騎手評価ランキング 【クラブ別】馬名応募の傾向と対策 新馬戦で勝ち負けできる基準調教タイム 母の競走成績と繁殖成績の関係 新馬戦の結果で将来はどこまで決まる? 早期入厩・早期デビューは良いこと? 馬体重と適性、デビュー時期、故障の関係 馬体重(馬格)と成績との関係 インブリード vs アウトブリード 芝馬とダート馬のコストパフォーマンス 父と同じ毛色の仔は走る? 母の年齢考察 ~母高齢や初仔は? 早生まれ、遅生まれは良い?悪い?
(連載中)
著者
一口馬主DB 編集部