
レポートNo.084 |
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一口馬主による年間騎手評価ランキング【2022年度】
今回は年末の恒例企画として、当サイトユーザーの皆さまによる、騎手騎乗評価の年間集計ランキングをお届けします。
クラブ馬 総獲得金TOP3
騎手ランキングの前に、せっかくの年末企画ですので「馬」の活躍も総括しておきましょうということで、昨年同様にまずはクラブ馬の本年獲得金トップ3を発表します。
当サイトらしく、本賞金の他にも、海外賞金や各種手当・奨励金などもすべて含めた、総獲得金でのランキングです。なにより稼ぎが求められるクラブ馬ですから、このランキングはいわば「年度代表クラブ馬」と言っても差し支えないでしょう。それでは、早速見ていきましょう。
2022年度クラブ馬総獲得金第1位に輝いたのは、圧巻の走りで暮れの有馬記念を制した
イクイノックスでした!
天皇賞・秋も制し、春には皐月賞・ダービーで2着。クラシック、秋古馬G1に狙いを定め、わずか4戦で8億円に迫る稼ぎを叩き出しました。年度代表馬の座も視野に入り、クラブ界隈のみならず、2022年の中央競馬を代表する活躍を見せてくれました。早くから活躍しながらも、晩成気味だった父同様に一戦ごとに力を付けていった印象で、ここから果たしてどこまで強くなるのか、来年のさらなる活躍も楽しみです。
2位には
シャフリヤールが、昨年3位に続き2年連続のランクインです。こちらも今年は4戦のみで、勝利は海外での1勝に留まりましたが、その1勝が芝では世界最高峰賞金レースの一つであるドバイシーマクラシックを制した価値ある勝利でした。4歳にして生涯総獲得金は早くも10億円を突破。歴代のクラブ馬獲得金ランキングでも14位まで順位を上げています。ビッグレースでの安定的な強さを武器に、どこまで賞金を積み上げていくのか見ものです。
3位はジャパンカップを制した
ヴェラアズールです。上の2頭とは対照的に、1月から12月まで計8戦を走り抜け、全クラブ馬最多タイとなる年間4勝を挙げました。その1月の初戦では2勝クラスのダート特別競走で7着に敗れており、5歳という年齢も考えると、短期間でここまでの馬になるとはその時点では誰も予想できなかったはずです。募集価格1600万円という背景も含めて、本馬のシンデレラストーリーは多くの一口馬主に夢を与えてくれたのではないでしょうか。
以上の通り、昨年に続き、有馬記念を制した馬が一気に差し切って1位に輝くという構図となりました。近年はジャパンカップと有馬記念の賞金が上がり続けているため、年度賞金の争いは最後の最後まで分からなくなっています。また、来年はさらに1億上積みされ、両レースとも1着賞金5億円の超高額賞金レースとなることが決定しています。芝の中長距離血統は総じて募集価格が高く、また「つぶし」が効きづらいリスクもありますが、こうした大物を引き当てた際のリターンの魅力はますます上がっていると言えそうです。
当サイトらしく、本賞金の他にも、海外賞金や各種手当・奨励金などもすべて含めた、総獲得金でのランキングです。なにより稼ぎが求められるクラブ馬ですから、このランキングはいわば「年度代表クラブ馬」と言っても差し支えないでしょう。それでは、早速見ていきましょう。
2022年度 クラブ馬 総獲得金TOP3
順位 | 馬名 | 性/齢 | 2022年度総獲得金 |
---|---|---|---|
1 | ![]() |
牡3 | 7億9,294万円 |
2 | ![]() |
牡4 | 6億4,235万円 |
3 | ![]() |
牡5 | 5億4,752万円 |
※総獲得金には本賞金の他に各種手当・奨励金含む。海外賞金は円換算して合算。
2022年度クラブ馬総獲得金第1位に輝いたのは、圧巻の走りで暮れの有馬記念を制した

天皇賞・秋も制し、春には皐月賞・ダービーで2着。クラシック、秋古馬G1に狙いを定め、わずか4戦で8億円に迫る稼ぎを叩き出しました。年度代表馬の座も視野に入り、クラブ界隈のみならず、2022年の中央競馬を代表する活躍を見せてくれました。早くから活躍しながらも、晩成気味だった父同様に一戦ごとに力を付けていった印象で、ここから果たしてどこまで強くなるのか、来年のさらなる活躍も楽しみです。
2位には

3位はジャパンカップを制した

以上の通り、昨年に続き、有馬記念を制した馬が一気に差し切って1位に輝くという構図となりました。近年はジャパンカップと有馬記念の賞金が上がり続けているため、年度賞金の争いは最後の最後まで分からなくなっています。また、来年はさらに1億上積みされ、両レースとも1着賞金5億円の超高額賞金レースとなることが決定しています。芝の中長距離血統は総じて募集価格が高く、また「つぶし」が効きづらいリスクもありますが、こうした大物を引き当てた際のリターンの魅力はますます上がっていると言えそうです。
騎手騎乗評価ランキング
それでは、いよいよ今年の騎手評価ランキングの発表に移りたいと思います。採点投票に参加いただいた皆さまにはこの場を借りてお礼申し上げます。
おかげさまで当サイトのご利用者数は毎年着実に成長を続けており、この採点投票数も増加の一途を辿っています。ただ、絶対数が増えながらも採点の分布に大きな変動はなく、全採点の平均値はちょうど中央の3に近しい「2.985」です。これは毎年0.02程度の変動幅内で推移しており、つまりはほぼ一定です。毎年さまざまなレース結果がありながらも、皆さまには冷静かつ客観的な評価をしていただいている証拠とも言えるでしょう。
一口馬主は出資馬の出走レースを、その馬のおよその能力や性格、強み・弱み、さらには臨戦過程や仕上がり具合などをよく把握した上で、ただ一頭とその鞍上の一挙一動に全集中してレースを観戦します。そうした評価が年間万単位で積み上がるこのランキングの信頼性も、ボリュームの増加とともにますます高まっていると考えられます。
それでは、2022年度を通じて、多くの一口馬主を唸らせる活躍を見せてくれたのは、はたしてどの騎手でしょうか。
おかげさまで当サイトのご利用者数は毎年着実に成長を続けており、この採点投票数も増加の一途を辿っています。ただ、絶対数が増えながらも採点の分布に大きな変動はなく、全採点の平均値はちょうど中央の3に近しい「2.985」です。これは毎年0.02程度の変動幅内で推移しており、つまりはほぼ一定です。毎年さまざまなレース結果がありながらも、皆さまには冷静かつ客観的な評価をしていただいている証拠とも言えるでしょう。
一口馬主は出資馬の出走レースを、その馬のおよその能力や性格、強み・弱み、さらには臨戦過程や仕上がり具合などをよく把握した上で、ただ一頭とその鞍上の一挙一動に全集中してレースを観戦します。そうした評価が年間万単位で積み上がるこのランキングの信頼性も、ボリュームの増加とともにますます高まっていると考えられます。
それでは、2022年度を通じて、多くの一口馬主を唸らせる活躍を見せてくれたのは、はたしてどの騎手でしょうか。
一口馬主 2022年度 平均騎乗評価ランキング
ここからは例年同様、「表ランキング」と「裏ランキング」をそれぞれ分けてお届けしていきます。
まずは「表」である、「全レースの採点平均値」によるランキングです。このランキングでは、細かいことは抜きにして、各騎手が今年どれだけ多くの一口馬主を「納得させる」騎乗をしてくれたのか、端的にわかるデータとなっています。
なお、ランク対象は毎年30人前後となるよう、クラブ馬騎乗レース数、頭数、採点者数など、一定の数値基準を年度ごとに設けており、今年は32人の騎手が基準を満たしました。
ここ数年は、川田将雅騎手とC.ルメール騎手が交互に1位を奪い合う「2強時代」が続いており、昨年は川田騎手が栄冠に輝きましたが今年はどうなったのでしょうか。
それでは2022年度のランキングをご覧ください。
2022年度の総合ランキングは、川田将雅騎手が3.77点と圧倒的な評価を集め、2年連続での首位に輝きました!
これまで3.4~3.5点付近での首位争いが繰り広げられてきた本ランキングにおいて、3.6を飛び越えて3.8点に迫る評価を得たことは驚きであり、もちろん過去最高値です。
ここまでの高評価を集めた要因はどこにあったのでしょうか。クラブ馬勝率もトップではありますが、実は3割を超えた昨年からはわずかに数字を落として.288。もちろん高い数字ではありますが、同騎手としては例年並みの水準と言えます。平均人気も昨年から変化せず2.1でしたが、その中で平均着順は昨年の4.2から3.3へと大きく上げてきました。例年、平均着順はトップクラスでも4.0前後に収束するものですが、3.3という数値はもはや馬券圏内に迫っており、まさに異次元です。
詳しくは裏ランキングの項でも触れますが、負けても高確率で上位に踏みとどまる騎乗を積み上げた結果、低評価を受けたレースが他の騎手と比べて大幅に少ない水準となり、この評価に結実しました。もちろんアベレージの強さだけではなく、 桜花賞を
スターズオンアースで、また
リバティアイランドでは阪神JFを制しています。今年は初の全国リーディングに加えて、騎手三冠を達成して史上4人目の騎手大賞を受賞しており、37歳というこれから脂がのってくる年齢を考えても、今後長期覇権を築く可能性も感じさせます。
まずは「表」である、「全レースの採点平均値」によるランキングです。このランキングでは、細かいことは抜きにして、各騎手が今年どれだけ多くの一口馬主を「納得させる」騎乗をしてくれたのか、端的にわかるデータとなっています。
なお、ランク対象は毎年30人前後となるよう、クラブ馬騎乗レース数、頭数、採点者数など、一定の数値基準を年度ごとに設けており、今年は32人の騎手が基準を満たしました。
ここ数年は、川田将雅騎手とC.ルメール騎手が交互に1位を奪い合う「2強時代」が続いており、昨年は川田騎手が栄冠に輝きましたが今年はどうなったのでしょうか。
それでは2022年度のランキングをご覧ください。
2022年度 クラブ馬騎乗評価ランキング
【総合版】


採点 順位 |
騎手名 | 所属 | 採点平均 | クラブ馬 勝率 |
順位前年比 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 川田将雅 | 西 | 3.77 | .288 | → |
2 | M.デムーロ | 西 | 3.41 | .200 | ↑2 |
3 | 武豊 | 西 | 3.32 | .156 | - |
4 | 福永祐一 | 西 | 3.29 | .181 | ↓1 |
5 | C.ルメール | 西 | 3.24 | .231 | ↓3 |
6 | 松山弘平 | 西 | 3.12 | .180 | ↑6 |
7 | 横山武史 | 東 | 3.10 | .170 | ↑8 |
8 | 横山和生 | 東 | 3.09 | .157 | ↓1 |
9 | 坂井瑠星 | 西 | 3.08 | .152 | ↑7 |
10 | 吉田隼人 | 東 | 3.04 | .145 | ↓2 |
11 | 池添謙一 | 西 | 3.03 | .125 | → |
12 | 戸崎圭太 | 東 | 3.02 | .171 | ↓7 |
13 | 松若風馬 | 西 | 2.96 | .096 | ↑10 |
14 | 西村淳也 | 西 | 2.95 | .080 | ↑11 |
15 | 三浦皇成 | 東 | 2.94 | .136 | ↑13 |
16 | 団野大成 | 西 | 2.94 | .096 | ↑6 |
17 | 和田竜二 | 西 | 2.92 | .070 | ↓4 |
18 | 岩田康誠 | 西 | 2.91 | .100 | ↑6 |
19 | 石川裕紀人 | 東 | 2.90 | .087 | → |
20 | 津村明秀 | 東 | 2.84 | .086 | ↓2 |
21 | 菅原明良 | 東 | 2.83 | .071 | ↓4 |
22 | 角田大和 | 西 | 2.83 | .128 | - |
23 | 藤岡康太 | 西 | 2.82 | .111 | ↓9 |
24 | 斎藤新 | 西 | 2.80 | .061 | ↑2 |
25 | 藤岡佑介 | 西 | 2.80 | .177 | ↓15 |
26 | 内田博幸 | 東 | 2.78 | .064 | - |
27 | 鮫島克駿 | 西 | 2.74 | .078 | ↓6 |
28 | 永野猛蔵 | 東 | 2.73 | .060 | ↓1 |
29 | 岩田望来 | 西 | 2.73 | .157 | ↑1 |
30 | 幸英明 | 西 | 2.68 | .068 | ↓24 |
31 | 荻野極 | 西 | 2.62 | .079 | → |
32 | 松本大輝 | 西 | 2.60 | .056 | - |
採点平均:各レースの騎乗評価を統計処理した数値。同数値は小数3桁以下で決定。
2022年度の総合ランキングは、川田将雅騎手が3.77点と圧倒的な評価を集め、2年連続での首位に輝きました!
これまで3.4~3.5点付近での首位争いが繰り広げられてきた本ランキングにおいて、3.6を飛び越えて3.8点に迫る評価を得たことは驚きであり、もちろん過去最高値です。
ここまでの高評価を集めた要因はどこにあったのでしょうか。クラブ馬勝率もトップではありますが、実は3割を超えた昨年からはわずかに数字を落として.288。もちろん高い数字ではありますが、同騎手としては例年並みの水準と言えます。平均人気も昨年から変化せず2.1でしたが、その中で平均着順は昨年の4.2から3.3へと大きく上げてきました。例年、平均着順はトップクラスでも4.0前後に収束するものですが、3.3という数値はもはや馬券圏内に迫っており、まさに異次元です。
詳しくは裏ランキングの項でも触れますが、負けても高確率で上位に踏みとどまる騎乗を積み上げた結果、低評価を受けたレースが他の騎手と比べて大幅に少ない水準となり、この評価に結実しました。もちろんアベレージの強さだけではなく、 桜花賞を


2位 M.デムーロ騎手は、2018年以来の2位返り咲きです。 …
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一口馬主による2022年度 平均騎乗評価ランキング発表、2022年度クラブ総獲得金TOP3も
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