
レポートNo.001 |
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早生まれ、遅生まれが競走成績に与える影響は?
「早生まれ」「遅生まれ」のイメージは?
競走馬の生まれ月による、「早生まれ」「遅生まれ」。
馬券の検討ではさほど注目される情報ではありませんが、一口馬主の世界では、特に出資検討時に重視される項目です。
例えば、カタログ写真を見るときには、一般的に早生まれの馬はすでに競走馬らしい馬体をしており、また逆に遅生まれの馬はまだ馬体が幼いといった特徴があるため、それらを考慮して見る必要がある、といった募集開始時点ですでに顕在化している影響がまず思い浮かびます。
さらに、その馬の未来、つまりは競走成績を想像する上では、一般的には以下のようなイメージがあるのではないでしょうか。
・早生まれだからデビューが早そう
・遅生まれだからクラシックを目指す上では不利
・極端な早生まれ、遅生まれはなんとなく避けたい
今回は、生まれ月ごとの競走成績データを、さまざまな角度から分析することで、上記のようなイメージが果たして正しいのかどうか、また最終的な活躍度合まで含めて、調査レポートをお届けします。
馬券の検討ではさほど注目される情報ではありませんが、一口馬主の世界では、特に出資検討時に重視される項目です。
例えば、カタログ写真を見るときには、一般的に早生まれの馬はすでに競走馬らしい馬体をしており、また逆に遅生まれの馬はまだ馬体が幼いといった特徴があるため、それらを考慮して見る必要がある、といった募集開始時点ですでに顕在化している影響がまず思い浮かびます。
さらに、その馬の未来、つまりは競走成績を想像する上では、一般的には以下のようなイメージがあるのではないでしょうか。
・早生まれだからデビューが早そう
・遅生まれだからクラシックを目指す上では不利
・極端な早生まれ、遅生まれはなんとなく避けたい
今回は、生まれ月ごとの競走成績データを、さまざまな角度から分析することで、上記のようなイメージが果たして正しいのかどうか、また最終的な活躍度合まで含めて、調査レポートをお届けします。
早生まれ、遅生まれの定義
さて、各分析に入る前に、早生まれ、遅生まれの境界線はどこなのか?を考えてみます。
まず、競走馬の生まれ月に関する全体データを整理しておきましょう。生まれ月ごとの頭数分布を現したのが以下のグラフになります。なお、本稿では日本産では一般的な1月から6月生まれまでを扱い、南半球産などで出現するそれ以外の生まれ月の馬は除外しています。また、特に断りの無い限りは、クラブ馬以外も含む全中央競走馬を集計対象としています。 平均前後の3月、4月生まれがボリュームゾーンで全体の62%を占め、そこから離れるほど少なくなる、いわゆる統計用語でいう正規分布に近い山の形を示しています。このようなデータの場合、標準的な偏差から漏れた部分を特異なデータとして扱いますが、今回のテーマに当てはめると、ここでは「1月2月生まれを早生まれ」、「5月6月生まれを遅生まれ」とする形が、統計的にも一般的なイメージ的にもおさまりが良いため、この前提で話を進めさせて頂きます。
まず、競走馬の生まれ月に関する全体データを整理しておきましょう。生まれ月ごとの頭数分布を現したのが以下のグラフになります。なお、本稿では日本産では一般的な1月から6月生まれまでを扱い、南半球産などで出現するそれ以外の生まれ月の馬は除外しています。また、特に断りの無い限りは、クラブ馬以外も含む全中央競走馬を集計対象としています。 平均前後の3月、4月生まれがボリュームゾーンで全体の62%を占め、そこから離れるほど少なくなる、いわゆる統計用語でいう正規分布に近い山の形を示しています。このようなデータの場合、標準的な偏差から漏れた部分を特異なデータとして扱いますが、今回のテーマに当てはめると、ここでは「1月2月生まれを早生まれ」、「5月6月生まれを遅生まれ」とする形が、統計的にも一般的なイメージ的にもおさまりが良いため、この前提で話を進めさせて頂きます。
デビュー時期に与える影響
それでは、まずは、生まれ月がデビュー時期に与える影響から調べてみましょう。 …
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全文3725文字 (現在945文字まで表示)
「早生まれ」「遅生まれ」のイメージ / デビュー時期に与える影響 / クラシックを狙う上での影響 / 生涯成績に与える影響
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