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2020-09-21現在データ
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レポートNo.053 |

母父サンデーサイレンス系の攻略辞典

増加するSS系の母父を個別分析
前回のコラム「母父キングカメハメハVS母父ディープインパクト」でも紹介しましたが、ディープインパクトなどの「サンデーサイレンス直仔」が、母父としてここ数年で急速に台頭してきています。

現3歳の2017年産では、母父にサンデーサイレンス直仔を持つ産駒は、中央競馬で1000頭以上を誇る大勢力となっており、実に4頭に1頭は、母父にサンデーサイレンス直仔を持つ馬がデビューしているということになります。



2019年のBMSリーディングを見ても、スペシャルウィークやアグネスタキオン、ダンスインザダーク、フジキセキなどのサンデーサイレンス直仔種牡馬が多数ランクインしています。さらに、これからは母父ディープインパクトなど、サンデーサイレンス後期の直仔たちが勢力を拡大してくることは必至であり、母父サンデーサイレンス系の存在感は増していくばかりです。


もはや出資検討においても避けては通れない、これら母父サンデーサイレンス直仔ですが、種牡馬としてもそれぞれ個性豊かだったように、母父としてもそれぞれ異なる特徴、傾向を見せつつあります。しかし、たとえばハーツクライやダイワメジャーの「父」としての傾向はすでに頭に入っていても、「母父」にその名前が出てくると、ややとまどう場面もまだ多いのではないでしょうか。

そこで、今回のコラムでは、代表的なサンデーサイレンス系の母父11頭について、それぞれを種牡馬辞典風に、その傾向と特徴をデータで分析していきたいと思います。また、当サイトおなじみのニックス診断でも、個別配合の相性などは端的に探れますので、併せてご活用ください。

母父サンデーサイレンス系 攻略辞典
[目次]
1.フジキセキ | 2.ダンスインザダーク | 3.ステイゴールド | 4.スペシャルウィーク | 5.アグネスタキオン | 6.マンハッタンカフェ | 7.ゴールドアリュール | 8.ネオユニヴァース | 9.ゼンノロブロイ | 10.ハーツクライ | 11.ダイワメジャー
※文中の各データは2020/5現在
以降、並びは各母父の生年順での紹介となります。つまり、すでに実績のある母父の紹介が上になり、下に行くほど今後増加が見込まれる母父となります。なお、母父ディープインパクトに関しては前回で詳しく取り上げていますので、今回は割愛しています。

1.母父フジキセキ

母父サンデーサイレンス系のさきがけ、バランス型だがG1馬はダートから




フジキセキはサンデーサイレンスの初年度産駒であり、競走馬としては早期現役引退し、サンデーサイレンス直仔の中では最も種牡馬入りが早かったため、母父としてもサンデーサイレンス系の中で最も長い歴史を持ち、BMSリーディングでもトップ10圏内を長期にわたりキープしています。2011年産が種牡馬としてのラストクロップで、母父としては2014年産が頭数のピークです。以降は緩やかな減少傾向にありますが、それでもまだ毎年200頭近い産駒が生まれていますので、しばらくの間は、母父サンデーサイレンス直仔を代表する存在感を示してくれそうです。


母父フジキセキ
代表活躍馬
馬名父馬主な勝ち鞍
サウンドトゥルーフレンチデピュティチャンピオンズC G1
ホワイトフーガクロフネJBC LC Jpn1
アリゼオシンボリクリスエス毎日王冠 G2
アナザートゥルースアイルハヴアナザーダイオライト記念 Jpn2
ゴーイングパワーサクラバクシンオー兵庫ジュニアGP Jpn2
コマノインパルスバゴ京成杯 G3
エテルナミノルエンパイアメーカー愛知杯 G3
パドトロワスウェプトオーヴァーボード函館スプリントS G3
セイクリッドバレータニノギムレット新潟大賞典 G3
ルルパンブルージャングルポケットフェアリーS G3
トーセンバジルハービンジャー豪アンダーウッドS G1 2着
ユラノトキングカメハメハフェブラリーS G1 3着
メイショウウタゲプリサイスエンド南部杯 Jpn1 3着
グレートタイムキングカメハメハジャパンDダービー Jpn1 3着
キスミープリンスノーリーズン全日本2歳優駿 Jpn1 3着






適性グラフを見ると各カテゴリの勝率が拮抗しているように、「バランス型」と言えそうな母父フジキセキですが、代表馬を見るとサウンドトゥルーを筆頭に、G1クラスの超大物はダート馬から出現していることがうかがえます。

注目したい配合は、現役の種牡馬ではルーラーシップとバゴ、ヘニーヒューズであり、特にキングカメハメハとその後継・ルーラーシップとの相性は際立っています。意外なところでは、バゴとの組み合わせが、サンプルが少ないながらも優秀な勝ち上がり率を記録しています。一方、あまり相性が良くない相手としては、ジャングルポケットやタニノギムレットなどが挙げられます。


母父フジキセキ
配合ピックアップ
種牡馬頭数勝ち上がり率
キングカメハメハ6153%
ルーラーシップ3847%
バゴ1547%
クロフネ7144%
ヘニーヒューズ1443%
パイロ2138%
タニノギムレット5621%
ジャングルポケット6514%



基本的に母父フジキセキは、ダート系種牡馬と配合すればダート馬を出し、芝系種牡馬と配合すれば芝馬を出すといったように、配合に素直な傾向が見られます。出資検討の際には、父馬の良さを引き出しているかどうかを意識してみると良いでしょう。


2.母父ダンスインザダーク

大物は芝の中長距離、短距離やダートでも堅実




ダンスインザダークはサンデーサイレンスの第2世代の産駒で、フジキセキ同様に早期現役引退し、種牡馬入りも早かったことから、BMSリーディングは2011年以降、常に5位前後をキープして安定しており、頭数はここにきて減少傾向にありますが、まだ100頭は超える水準にありますので、今後も母父として一定の存在感を示してくれそうです。 …
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11頭のサンデーサイレンス直仔の母父傾向を分析

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著者
一口馬主DB 編集部