「口向きが悪い」とはどういうこと?
競走馬の「口向き」について考える【前編】
競馬の世界には、あいまいな言葉が溢れています。あいまいな言葉シリーズ第3弾として、今回は「口向き」を取り上げます。
今回の前編では、ハミ受けのメカニズムなど基礎的な部分を確認しながら考察を加えていきます。そして次回の後編では、栗東・斉藤崇史厩舎の福田博幸調教助手に登場いただき、手掛けるキラーアビリティなどの事例を交えながら、口向きの良し悪しについて深く解説いただく予定です。
今回の前編では、ハミ受けのメカニズムなど基礎的な部分を確認しながら考察を加えていきます。そして次回の後編では、栗東・斉藤崇史厩舎の福田博幸調教助手に登場いただき、手掛けるキラーアビリティなどの事例を交えながら、口向きの良し悪しについて深く解説いただく予定です。
「口向き」が意味することは?
「口向きが悪い」、「口向きが難しい」などという表現を聞くことがありますが、皆さんはどのように解釈されていますか?恥ずかしながら、僕は競馬を始めた頃からつい最近まで、馬の口が真正面を向かず、真っすぐに走らせることが難しい状態を「口向きが悪い」と言うのだと勘違いしていました。言葉のとおり、口の方向性が悪いと考えていたのです。
よくよく調べて知っていくにつれ、そんな単純な言葉ではないことに気づきました。 …