60.古谷剛彦氏インタビュー【後編】
馬の動きは「メトロノーム」のイメージで見る
前回に引き続き、古谷剛彦氏をお迎えしてのインタビューをお届けします。今回は、歩様や成長性など、1歳馬の見かたについてより具体的なお話に迫ります。
馬の動きは「メトロノーム」
―話は少し戻りますが、先ほどトモの可動域の話をされていました。トモの可動域を見極めるための具体的なポイントはありますか?
古谷 基本的に馬の動きはメトロノームと同じ原理です。リズム良く、後ろに蹴った幅と同じ幅で前に踏み込みます。その幅が広ければ広いほど、可動域が広いということです。手脚が長い馬の方が可動域も広いと思われるかもしれませんが、そうではありません。手脚が長くても、チョコマカと歩いて、意外と可動域が狭い馬も多くいます。
古谷 基本的に馬の動きはメトロノームと同じ原理です。リズム良く、後ろに蹴った幅と同じ幅で前に踏み込みます。その幅が広ければ広いほど、可動域が広いということです。手脚が長い馬の方が可動域も広いと思われるかもしれませんが、そうではありません。手脚が長くても、チョコマカと歩いて、意外と可動域が狭い馬も多くいます。
ディープインパクトやステイゴールドのように馬体が小さくても、あれだけの成績を残した馬は歩きがずば抜けています。 …