25.岡田牧雄氏インタビュー【後編】

―ところで、岡田さんはどのようにして馬を見る目を養ったのでしょうか？

岡田セリに出てくる馬を全頭名簿でチェックし、自分なりの評価をノートにつけていました。もう何十冊に及びますよ。それから、競馬場で行われる全レースのパドックを見て、１頭１頭の馬の評価を全て自分で行います。今の私が人より少しでも確率良く馬を走らせて、賞金を獲得できているという自負があるのは、人よりもずっと馬を見ているからです。金曜日の夜から札幌に行き、朝一で場外馬券場に並び、３場開催全てのパドックを見られる席に座り、土日全レースの馬券を買うという生活を１０年近く続けています。友人が代わりに席を取ってくれるようになって少し楽になりましたし、最近では札幌競馬場の４階の来賓席のフロアーを開けてもらい、８個のモニターを自分の好きなように使えるようになりました。ただ、そのフロアーを開けてもらう以上、１日１００万円ぐらいは馬券を買わないと成り立たないらしく、その点では辛い思いをして馬券をたくさん買っています（笑）。それでも、ほとんどの日はプラスに終わっていますね。馬券では絶対に負けない自信があります。今は３連単で勝負していますが、かつて天皇賞・秋（１９９０年）で、ヤエノムテキとメジロアルダンの４－４のゾロ目で決まった枠連を１００万円買い、３５００万円にして牧場の土地を買ったこともありますよ。