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HOME > ノウハウ読み物 > 【馬体の見かた講座】64.[新種牡馬]ドゥラメンテ産駒の傾向と対策~社台SS徳武英介氏インタビュー2
馬体の見かた講座
馬を見る上での考え方から各馬体パーツの基本、種牡馬毎の特徴、専門家へのインタビューも
治郎丸敬之 著 / 連載中

[新種牡馬]ドゥラメンテ産駒の傾向と対策

社台スタリオンステーション
徳武英介氏インタビュー 第2回
前回から集中連載でお届けしている、社台スタリオンステーション 徳武英介さんへの新種牡馬インタビュー。今回からは、いよいよ各新種牡馬について語っていただきます。まずは今もっとも勢いのあるキングカメハメハ直仔種牡馬の真打として、生産界から高い期待を集め、本年1歳が初年度産駒となるドゥラメンテについて、馬体の特徴をふまえながら、詳しくお話をうかがいます。

ドゥラメンテ号 プロフィール

2012年産。父 キングカメハメハ 母 アドマイヤグルーヴ 母父 サンデーサイレンス
戦績:9戦5勝(G1-日本ダービー、G1-皐月賞等)
種牡馬実績:2017年より供用中。2019年の1歳馬が初年度産駒。
2019年度:600万
2018年度:400万、種付け頭数290頭
2017年度:400万、種付け頭数284頭

ドゥラメンテ産駒とドゥラメンテ自身について

― それでは今回は、これから(2020年に)産駒がデビューする新種牡馬について教えてください。まずはドゥラメンテから。ドゥラメンテの産駒は、非常に大きく生まれてくるという話を聞いたことがあります。


徳武英介氏(以下、徳武) ドゥラメンテはトニービンが入っていますので、成長曲線がグッと上向きになるタイプの種牡馬であり、最初から大きく出た馬がさらに大きく育つ可能性がありますね。前回お話しした、コンフォメーションが変化する、見極めが難しいタイプの種牡馬です。ドゥラメンテの産駒は育てるのも難しいと思います。癇性もきついですし、バネもありますし、扱うのが大変ですね。手が掛かるということです。牧場の旦那さんが奥さんに馬を任せて飲み歩いているようでは、せっかくの素質をダメにしてしまうはずですよ(笑)。

ドゥラメンテ自身もリアクションが激しく、関節の可動域が異常に広いですね。あまり世界でも見ないタイプの超一流馬であったと思います。あのような馬は、その国のチャンピオンになっていないからでしょうか。たとえば皐月賞のように最後の2、300mをスパッと走っただけでクラシックレースを勝てるのは、日本の競馬場がそれを許しているというか、日本の競馬だからこそチャンピオンになれた面もあったはずです。

とにかく凄まじい瞬発力でしたね。しかもドゥラメンテの凄いところは、あれだけ馬格があり、手脚が長くて、その身体を大きく使っても一瞬のうちに他馬を抜き去るところです。関節の可動域が広いので、たとえば馬を普通に引いているだけで、前脚で蹴られると言うのです。引いている人間が蹴られるほど、前脚が外に出てくるのです。

関節の可動域が広い点もドゥラメンテ自身の特徴の一つ

ルーラーシップとの比較

― 癇性のきつさという点では、血統構成が似ているルーラーシップも似たところがありますね。同じ母系のダイナカールやエアグルーヴからの影響があるのでしょうか。


徳武 この母系を持つ産駒は紙一重の馬が多いですね。 …
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著者
治郎丸敬之
新しい競馬の雑誌「ROUNDERS」編集長。週刊Gallopにてコラムを連載中。競馬ブログ「ガラスの競馬場」を主宰。当コラムの書籍も発売中
馬体の見かた講座
65.[新種牡馬]モーリス産駒の傾向と対策 64.[新種牡馬]ドゥラメンテ産駒の傾向と対策 63.新種牡馬の産駒を見る上で大切にすべきこと 62.【種牡馬別】キンシャサノキセキ産駒編 61.馬体のバランスを実例から見る 60.馬の動きを「メトロノーム」のイメージで見る 59.現役馬と1歳馬の違い、牡馬と牝馬の違い 58.「背中が良い」とはどんな馬? 57.素質以外に重要な要素 56.ゲートの出方は天性のもの? 55.胴体から距離適性を見分ける 54.セリ上場馬とクラブ募集馬の違い 53.【種牡馬別】ロードカナロア産駒編 52.【種牡馬別】オルフェーヴル産駒編 51.下村獣医師に聞く6[丈夫な馬体とは] 50.下村獣医師に聞く5[気性の見分け方] 49.梁川正普氏インタビュー【後編】 48.梁川正普氏インタビュー【前編】 47.秋田博章氏インタビュー【後編】 46.秋田博章氏インタビュー【中編】 45.秋田博章氏インタビュー【前編】 44.下村獣医師に聞く4[脚元の健康] 43.下村獣医師に聞く3[ノドの病気] 42.下村獣医師に聞く2[疲れやすい馬体とは] 41.下村獣医師(社台F)に聞く1[OCDと骨瘤] 40.【応用理論】2)馬体評価プロセスの体系化 39.【応用理論】1)より実践的な馬体の見かたへ 38.【種牡馬別】シンボリクリスエス産駒編 37.【種牡馬別】ブラックタイド産駒編 36.【種牡馬別】クロフネ産駒編 35.【種牡馬別】ゴールドアリュール産駒編 34.【種牡馬別】ハービンジャー産駒編 33.ハリー・スウィーニ氏インタビュー【後編】 32.ハリー・スウィーニ氏インタビュー【中編】 31.ハリー・スウィーニ氏インタビュー【前編】 30.【種牡馬別】ネオユニヴァース産駒編 29.【種牡馬別】ダイワメジャー産駒編 28.【種牡馬別】ハーツクライ産駒編 27.【種牡馬別】キングカメハメハ産駒編 26.【種牡馬別】ディープインパクト産駒編 25.岡田牧雄氏インタビュー【後編】 24.岡田牧雄氏インタビュー【中編】 23.岡田牧雄氏インタビュー【前編】 22.基礎編を振り返って 21.「歩様」は前から見ると分かりやすい 20.「歩様」を見る際の4つのポイント 19.歩き方の種類と「歩様」の基礎 18.「内向・外向」、「後肢」の肢勢 17.馬の肢勢~「前肢」の注意点 16.「飛節」を見るポイント 15.「後ろ脚の筋肉」の見かた 14.馬の生命線となる「蹄」 13.脚下のパーツ「球節」「繋」 12.前脚のパーツ「前腕」「膝」「管」 11.肺と心臓をあらわす「胸」 10.「尻」と「尻尾」の見かた 9.「背中」の見かたと「腹」との関係 8.「首」「き甲」「肩」を見る時のポイント 7.心を映し出す「目」と「耳」 6.理想的な「頭部」とは? 5.さまざまなプロポーションの見方 4.馬体のプロポーションから分かること 3.父に似ていることには意味がある 2.美点を見るか欠点を見るか 1.はじめに
(連載中)