47.秋田博章氏インタビュー【後編】
ノーザンファームの元場長として数々の名馬の生産と育成に携わり、現在はキャロットクラブの取締役を務められる秋田博章さんのインタビュー。今回がいよいよ最終回となりますが、大活躍中のロードカナロア、オルフェーヴル産駒についても語っていただきました。
ロードカナロア、オルフェーヴル産駒の特徴
―キングカメハメハの後継者となりそうなロードカナロアと、同じ世代に産駒がデビューした新種牡馬オルフェーヴルについても、新鮮な情報を教えてください。
秋田博章氏(以下、秋田) ロードカナロア自身は短距離馬でしたが、産駒は短距離馬では終わらないと思っています。ディープインパクトがストームキャットを父に持つようなマイラーの繁殖牝馬とつけることで成功しているように、ロードカナロアもオークス馬のようなスタミナ豊富な母系につけることで距離はもつはずです。意外にもクラシック馬が誕生するかもしれませんね。
ロードカナロアの馬体はパーフェクトなバランスをしています。まずはトモが丸くてガチっとして、全体の肉付きも良く、いかにもスピードがありそう。そして、脚や首が長すぎもせず短すぎもせず、馬体の幅も薄すぎず厚すぎず、繋が立っていることもなく、飛節が折れすぎていることもなく、直飛(真っ直ぐ)でもありません。あらゆる面から見て、種牡馬自身がパーフェクトな身体をしていて、そのボディバランスの良さが産駒に伝わっています。これほど自身の良さが産駒にブレずに伝わっている種牡馬も珍しいですね。
それに対して、オルフェーヴルの産駒は当たり外れが生まれた時からありました。母系に頭の大きすぎる馬や体の小さい馬がいるため、その血が表に出てしまっている産駒もいます。産駒の出来にバラつきがあるという意味で、ホームランか三振かというホームランバッターですね。距離が延びて良い産駒を出すはずですが、血統表の中にスピードの血がないと厳しいかもしれません。産駒の中に格差が大きいという点においては、父ステイゴールドよりもムラがあるのではないでしょうか。同じ時期にスタッドインした新種牡馬として、ロードカナロアとオルフェーヴルは対照的ですね。
秋田博章氏(以下、秋田) ロードカナロア自身は短距離馬でしたが、産駒は短距離馬では終わらないと思っています。ディープインパクトがストームキャットを父に持つようなマイラーの繁殖牝馬とつけることで成功しているように、ロードカナロアもオークス馬のようなスタミナ豊富な母系につけることで距離はもつはずです。意外にもクラシック馬が誕生するかもしれませんね。
ロードカナロアの馬体はパーフェクトなバランスをしています。まずはトモが丸くてガチっとして、全体の肉付きも良く、いかにもスピードがありそう。そして、脚や首が長すぎもせず短すぎもせず、馬体の幅も薄すぎず厚すぎず、繋が立っていることもなく、飛節が折れすぎていることもなく、直飛(真っ直ぐ)でもありません。あらゆる面から見て、種牡馬自身がパーフェクトな身体をしていて、そのボディバランスの良さが産駒に伝わっています。これほど自身の良さが産駒にブレずに伝わっている種牡馬も珍しいですね。
それに対して、オルフェーヴルの産駒は当たり外れが生まれた時からありました。母系に頭の大きすぎる馬や体の小さい馬がいるため、その血が表に出てしまっている産駒もいます。産駒の出来にバラつきがあるという意味で、ホームランか三振かというホームランバッターですね。距離が延びて良い産駒を出すはずですが、血統表の中にスピードの血がないと厳しいかもしれません。産駒の中に格差が大きいという点においては、父ステイゴールドよりもムラがあるのではないでしょうか。同じ時期にスタッドインした新種牡馬として、ロードカナロアとオルフェーヴルは対照的ですね。
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秋田 エピファネイアも良い馬でした。 …
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