2022-08-07現在データ
HOME > ノウハウ読み物 > 【応用理論】2)馬体評価プロセスの体系化 【馬体の見かた講座】
馬体の見かた講座
馬を見る上での考え方から各馬体パーツの基本、種牡馬毎の特徴、専門家へのインタビューも
治郎丸敬之 著 / 連載中

40.【応用理論】(2)馬体評価の思考プロセスを体系化する

これから語ろうと思っている馬の見かたの応用理論は、決して僕が独力で編み出したものではありません。ビリーに教えてもらったことに、少しだけ味付けをし、ビリーになりきったつもりで馬体を見てみて気づいたことです。偉そうに語っていても、それはビリーからの受け売り半分だということはあらかじめお断りしておきます。

また、これからお伝えする馬の見かたは、決して革新的なものでもなく、これまでの常識を覆すようなものでもありません。しかし、従来の馬体の見かたと決定的に違うのは、「誰にでも分かり」、「すぐに実践できる」という点です。つまり、最高に走る馬を見分けるための、もっと言うと馬券にも直結する馬体の見方だけを、できるだけシンプルに理解してもらえることを目的としています。

というのも、一般の方が目にする馬の見方に関する文献の内容を、ほとんどの人は実践できないだろうという実感があるからです。これまでたくさんの文献を読んできましたが、僕たち競馬ファンに分かるように書かれたものにほとんど出会ったことがありません。馬体については詳しく書いてあっても、馬体の見方については書かれていないのです。むしろ、馬体について知れば知るほど、馬を見ることが出来なくなっていくという皮肉に陥ってしまっているのが現状かもしれません。

馬体のパーツ「だけ」を見る意味

たとえば、「飛節の角度が浅い直飛節や、深い曲飛節はよくない」との論調があったとしても、実際に馬を見ても、飛節の角度の差は曖昧で見分けることは難しいのです。なぜなら、脚を付く位置によって、同じ馬でも直飛節にも見えたり、曲飛節にも見えたりするからです。馬が静止している状態ならわずかに判別できる可能性はありますが、一旦動き出してしまうと、僕たちにとって飛節の角度を測ることは至難の業となります。つまり、解説された時は分かったつもりになっても、いざ実際に馬を見てみると違いが分からないのです。

そして、飛節の角度を見分けることが、走る馬を選ぶこと、または馬券につながることはほとんどありません。大種牡馬サンデーサイレンスの飛節が曲がっていた話は有名ですが、その特徴は少なからずとも産駒に遺伝しています。それでも産駒がバンバン走ったことは周知の事実で、あのサイレンススズカでさえも飛節は曲がっていました。飛節が曲がっていても走る馬は走るのであって、はっきり言ってしまうと、僕たちが馬を見る時に飛節の曲がりだけに注目してもほとんど意味がないということになります。

また、専門用語が多すぎるのも問題です。 …
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第40回 【応用理論】2)馬体評価プロセスの体系化
著者
治郎丸敬之
新しい競馬の雑誌「ROUNDERS」編集長。週刊Gallopにてコラムを連載中。当コラムの書籍も発刊
馬体の見かた講座
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