各クラブ最新無料カタログをお届け
一口ライフをもっと楽しくもっと便利に! 一口馬主の総合情報サイト
無料会員登録はこちらから
2017-08-20現在データ
HOME > ノウハウ読み物 > 馬体の見かた講座
馬体の見かた講座
馬を見る上での考え方から各馬体パーツの基本、種牡馬毎の特徴、専門家へのインタビューも
治郎丸敬之 著 / 連載中

30.【種牡馬別】ネオユニヴァース産駒の見かた

今回はネオユニヴァースについて語っていきます。本来であれば、モーリスやゴールドアクターを出し、一気に日高のトップサイヤーにまで登り詰めたスクリーンヒーローの順番かと思いますが、スクリーンヒーローについては岡田牧雄さんがインタビューで熱く語ってくれましたし、何よりもクラブ馬としては片手で数えるほどしか産駒が存在しないという現状があります。

また、豊富な実績があるサンデーサイレンス系種牡馬、たとえばステイゴールドやゴールドアリュール、マンハッタンカフェなどを取り上げたかったのですが、この先、産駒が誕生しないことを考えると手控えざるをえません。そこで押し出されるようにして上がってきたのがネオユニヴァースです。

にもかかわらず、詳しく調べていけばいくほど、ネオユニヴァースの種牡馬としての素晴らしさを再認識することになりました。詳しくは後ほど語っていきますが、ちなみにネオユニヴァースの2017年度の種付け料は120万円だそうです。ヴィクトワールピサが250万円ですから、たしかにレックススタッドに移ったことも理由のひとつですが、不思議なことに、自身が生きているにもかかわらず、子どもに抜かされてしまったということになります。それはたとえばハーツクライよりもジャスタウェイの方が、(もし生きていれば)ステイゴールドよりもゴールドシップの方が、種付け料が高いという逆転現象です。

基本的にそのようなことはありえませんから、ヴィクトワールピサが高く評価されているのか、それともネオユニヴァースが低く評価されているのかを考えると、私は後者だと思います。つまり、種牡馬としての実力や実績に対しての市場の評価が低すぎるということです。私がそうであったように、ネオユニヴァースは盲点になっているのです。


ネオユニヴァースは皐月賞と日本ダービーを制し、クラシック3冠に王手をかけましたが、惜しくも菊花賞は3着に敗れてしまいました。今から思うと、日本ダービー後に宝塚記念を使ってしまったのが良くなかったのでしょう。当時は今ほど外厩が発達していなかったこともあり、夏休みは涼しい北海道に放牧に出すか、それとも栗東に残しておくかという選択肢の中で、瀬戸口勉元調教師は手元に置いておく方を選んだのだと思います。そうしているうちに、思ったよりも疲れが見られないとのことで、せっかくだからと宝塚記念にも積極的に出走してしまったのでしょうか。やはり目に見えない疲れはあったはずで、特に日本ダービーを制したあとですから、思い切ってすぐに放牧に出した方が良かったと思います。この夏の過ごし方が尾を引き、その後の戦績は尻すぼみになってしまいましたが、おそらく体調さえ戻れば、私たちの思っているよりもさらに強い馬であった可能性は高いです。

ネオユニヴァース自身の特徴

ネオユニヴァース自身は、手脚がすらりと長く、馬体の幅の薄い、柔らかさと緩さが同居しているような馬体です。 …
本コンテンツは、プレミアム会員登録でご覧いただけます。
全文3186文字 (現在1236文字まで表示)

プレミアム会員ご案内
すでにプレミアム会員の方は ログイン してご覧ください
馬体の見かた講座
37.【種牡馬別】ブラックタイド産駒編 36.【種牡馬別】クロフネ産駒編 35.【種牡馬別】ゴールドアリュール産駒編 34.【種牡馬別】ハービンジャー産駒編 33.ハリー・スウィーニ氏インタビュー【後編】 32.ハリー・スウィーニ氏インタビュー【中編】 31.ハリー・スウィーニ氏インタビュー【前編】 30.【種牡馬別】ネオユニヴァース産駒編 29.【種牡馬別】ダイワメジャー産駒編 28.【種牡馬別】ハーツクライ産駒編 27.【種牡馬別】キングカメハメハ産駒編 26.【種牡馬別】ディープインパクト産駒編 25.岡田牧雄氏インタビュー【後編】 24.岡田牧雄氏インタビュー【中編】 23.岡田牧雄氏インタビュー【前編】 22.基礎編を振り返って 21.「歩様」は前から見ると分かりやすい 20.「歩様」を見る際の4つのポイント 19.歩き方の種類と「歩様」の基礎 18.「内向・外向」、「後肢」の肢勢 17.馬の肢勢~「前肢」の注意点 16.「飛節」を見るポイント 15.「後ろ脚の筋肉」の見かた 14.馬の生命線となる「蹄」 13.脚下のパーツ「球節」「繋」 12.前脚のパーツ「前腕」「膝」「管」 11.肺と心臓をあらわす「胸」 10.「尻」と「尻尾」の見かた 9.「背中」の見かたと「腹」との関係 8.「首」「き甲」「肩」を見る時のポイント 7.心を映し出す「目」と「耳」 6.理想的な「頭部」とは? 5.さまざまなプロポーションの見方 4.馬体のプロポーションから分かること 3.父に似ていることには意味がある 2.美点を見るか欠点を見るか 1.はじめに
(連載中)
著者
治郎丸敬之
新しい競馬の雑誌「ROUNDERS」編集長。競馬ブログ「ガラスの競馬場」を主宰。週刊Gallopにてコラムを連載中。