3.父に似ていることには意味がある
父の特徴を受け継いでいるかどうか
各馬体パーツの説明に入る前に、もうひとつ、特に種牡馬(父系)の馬体的特徴が―たとえそれが欠陥を含むものであるとしても―ストレートに現れている産駒は走る確率が高いことも知っておくべきでしょう。先ほども述べたように、今の日本の競走馬市場に出回っているほとんどのサラブレッドは売ることを目的として、その馬がレースで走ることを期待して生産されている以上、どうしても種牡馬の影響力は大きくなります。
母系が重要ではないということではなく、手っ取り早く走る馬をつくるならば、今でいうとサンデーサイレンスの血を持つ種牡馬をつければ良いということになります。そうした父系を中心とした生産や配合の考え方が主流の日本の競馬においては、種牡馬の能力を受け継いでいることがすなわち走る馬につながるのです。馬体全体のシルエットから各パーツに至るまで、競走馬としての実績がある父に似ていることには意味があり、父譲りの良い点を馬体的にもしっかりと受け継いでいるからこそ、この馬は走りそうだと評価するということです。
母系が重要ではないということではなく、手っ取り早く走る馬をつくるならば、今でいうとサンデーサイレンスの血を持つ種牡馬をつければ良いということになります。そうした父系を中心とした生産や配合の考え方が主流の日本の競馬においては、種牡馬の能力を受け継いでいることがすなわち走る馬につながるのです。馬体全体のシルエットから各パーツに至るまで、競走馬としての実績がある父に似ていることには意味があり、父譲りの良い点を馬体的にもしっかりと受け継いでいるからこそ、この馬は走りそうだと評価するということです。
種牡馬の現役時の特徴を把握しやすい時代に
エルコンドルパサーやナカヤマフェスタを育てた二ノ宮敬宇調教師も、牧場で働いていたとき種牡馬の種付けにも携わっていた自身の経験から、種牡馬からの遺伝について強調されています。 …