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馬体の見かた講座
馬を見る上での考え方から各馬体パーツの基本、種牡馬毎の特徴、専門家へのインタビューも
治郎丸敬之 著 / 連載中

「馬体の緩さ」をあらためて整理する【後編】

前編から引き続き、馬体の緩さについて語っていきます。

ここまで、岡田牧雄氏や下村獣医師など、生産・育成に携わる方々の考える「緩さ」を紹介しました。彼らの言う緩さとは、成長過程における、筋力や関節(サスペンション)部分の連動に物足りなさがある状態を指します。これを緩さの基本的な定義として考えてよいでしょう。

一方で、馬の購買検討や現役馬のレポートなどでは、少し異なるニュアンスで「緩さ」が使われるケースもあります。使う人が異なれば、意味も少しずつ違ってくるのが、「あいまいな言葉」の特徴です。本稿の目的は、まさにそういった言葉を整理することにありますので、「緩さ」について解釈の応用範囲を広げるべく、さらに考察を加えていきます。

緩さがある馬は走らない?

ところで、緩さが残っている馬は走らないのでしょうか?

たとえば、2歳の6月にデビューしてから3連勝で朝日杯フューチュリティステークスを制し、皐月賞と日本ダービーではコントレイルに2着と肉薄したサリオスは、募集時から馬体に緩さがあることで知られた馬でした。

サリオスの募集時ウォーキング動画(YouTube)


1歳時のウォーキング動画を観ていただくと、踏み込みが甘く、トモの力強さに若干欠けます。前肢と後肢の連動性が少ないというか、前肢に対して後肢が仕方なくついて行っている感じです。それによって、後ろから歩様を見ると、飛節も上下左右にブレています。

これだけ緩さがあった馬でも(能力が高ければ)早い時期から走るのですから、僕たちが思っているほど若駒における緩さは気にしなくても良いということなのかもしれません。

馬の検討における「緩さ」の考え方

むしろ、緩いことは気にしなくてよい、プラスに考えることもできるという考えもあります。 …
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第91回 「馬体の緩さ」をあらためて整理する【後編】
著者
治郎丸敬之
新しい競馬の雑誌「ROUNDERS」編集長。週刊Gallopにてコラムを連載中。当コラムの書籍も発刊
馬体の見かた講座
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