
4.馬体のプロポーションから分かること
美点を見る、種牡馬の影響を見るといっても、それはものの見方を変えるということであり、見るもの自体が変わるわけではありません。そこでここからは、馬体を各パーツに分解しながら、それぞれの役割や形状による特性の違い等を詳しく説明していきます。まずは基本を知っておかなければ、馬体における美点も種牡馬の影響も見ることはできません。
馬体のプロポーションを四角形で見る
最初に馬体のプロポーションについて話しましょう。馬を見るときに、最も大切なのはプロポーションであると言っても過言ではありません。プロポーションを分かりやすく視覚的に判断するために、馬を側面からみた四角形の区分を用いることがあります。
たてがみの後ろ(鞍を置いたときはその少し前方)にある、背中の線のいちばん高いところをき甲といい、そこから地面までの高さを体高(たいこう)といいます。体高とは人間で言うところの身長であり、背が高い馬とは体高がある馬ということです。
首の下にある胴体の前縁が胸前(むなまえ)で、胴体の最後部の尻の縁が臀端(しりさき)といい、胸前から臀端までの長さを体長といいます。体長がある馬とは、馬体の前から後ろまでが長い馬ということです。
き甲から水平に線を引き、胸前と臀端からそれぞれ垂直に線を下してみましょう。そうすると、馬の胴体は四角形の中に収まることが分かりますね。この四角形は馬の体高と体長を辺として構成されています。最も簡単なプロポーションの見方は、この四角形を頭の中でイメージしてみる、または実際にラインを引いてみるということです。
たてがみの後ろ(鞍を置いたときはその少し前方)にある、背中の線のいちばん高いところをき甲といい、そこから地面までの高さを体高(たいこう)といいます。体高とは人間で言うところの身長であり、背が高い馬とは体高がある馬ということです。
首の下にある胴体の前縁が胸前(むなまえ)で、胴体の最後部の尻の縁が臀端(しりさき)といい、胸前から臀端までの長さを体長といいます。体長がある馬とは、馬体の前から後ろまでが長い馬ということです。
き甲から水平に線を引き、胸前と臀端からそれぞれ垂直に線を下してみましょう。そうすると、馬の胴体は四角形の中に収まることが分かりますね。この四角形は馬の体高と体長を辺として構成されています。最も簡単なプロポーションの見方は、この四角形を頭の中でイメージしてみる、または実際にラインを引いてみるということです。
四角形の形を見極める

ここで出来上がった四角形を見てみると、ほとんどの馬は正方形、もしくはそれに極めて近い形になることが分かります。 …