2022-06-25現在データ
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馬体の見かた講座
馬を見る上での考え方から各馬体パーツの基本、種牡馬毎の特徴、専門家へのインタビューも
治郎丸敬之 著 / 連載中

2.美点を見るか欠点を見るか

馬体が分かってくるほど、欠点ばかりが目につく

募集時の馬体を見るときには、その馬の馬体の欠点を見るのではなく、美点を見るようにするべきです。僕たちは馬体について知れば知るほど、馬体の見方が分かってくれば分かってくるほど、不思議と欠点ばかりが目につくようになります。そもそも今の競馬関係者たちの馬の見方の基礎を形づくった書籍や論文が、馬体の平均的なかたちを取り上げて、そこから外れているものをマイナスと評価する内容でした。

たとえば、脚はできるだけ真っすぐなものが良く、外に曲がっているものを外向、内に曲がっているものを内向として嫌います。それはそれで間違っていませんし、あとで詳しく説明しますが、そういう馬体の見方をすることが正しかった時代だったのです。生産者から調教師、馬主に至るまで、意識的にせよ無意識にせよ、そういった馬体の見方や考え方を踏襲していますので、どうしても馬体の悪いところが目についてしまいます。

生産者の方々と話をすると、馬を買ってくれそうな人の前では口が裂けても言いませんが、僕のような馬主資格を持っていない人間には、(もちろん腹を割って話してくれているのですが)自分の馬であっても欠点をあげつらいます。「この馬はトモに緩いところがある」、「筋肉の質は悪くないんだけど、体型的にミスがあるんだよね」など、謙遜というよりは、どうにも自分の馬の悪いところ(ミス)が目についてしまうみたいです。それはまるで我が子に対して厳しい目を向けてしまう親のよう。まあ、期待しているがゆえなのかもしれませんが。それとは逆に調教師は、オーナーから預けてもらっている馬ですので、馬体に大きなミスがあっても決して悪くは言いません。あしからず。

系統繁殖時代の相馬眼

欠点に目を向ける馬体の見方が正しかったのは、主にオーナーブリーダーの時代です。 …
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第2回 美点を見るか欠点を見るか
第1回 はじめに
著者
治郎丸敬之
新しい競馬の雑誌「ROUNDERS」編集長。週刊Gallopにてコラムを連載中。当コラムの書籍も発刊
馬体の見かた講座
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