2023年社台サラブレッドクラブ募集馬インタビュー
社台TC/社台ファームインタビュー2023
続いては社台サラブレッドクラブの2023年1歳募集馬の紹介です。今年も10頭の推奨募集馬を取材させていただきましたので、その模様をお届けします。
―― 2019年に初めてインタビューさせていただいてから、まさに右肩上がりの勢いで現在に至る気がします。今年は皐月賞馬ソールオリエンスが誕生したのみならず、シングザットソングやライトクオンタムが重賞制覇を飾り、クラシック戦線を盛り上げました。いよいよ今週末に日本ダービーが迫っていますが、牧場はどのような雰囲気でしょうか?
社台ファーム 青田氏(以下、青田) やはり緊張感がありますね。高い評価をいただいたまま日本ダービーに臨みますので、私たちが緊張しても仕方ないのでしょうけど、期待と不安が入り混じった気持ちです。現場でたずさわっている方々のプレッシャーは計り知れないと思いますので、ソールオリエンスが力を出し切ってくれるように私たちは応援するのみです。
―― 今となっては、日本ダービーで圧倒的な人気に推されるほどになったソールオリエンスですが、頭角を現すというか、この馬は走ると誰もが思うようになったのはいつ頃からでしょうか?
青田 今思い返してみると、北海道で育成が始まったときから乗り味や動きの評価は高かったです。もちろん、募集時期にも見栄えがする馬でしたし、血統的なバックボーンもありましたから、これぐらいの値段(募集価格6000万円)がつくのは納得できました。さらに動かし始めてからの雰囲気も良かったので、素直に嬉しかったですね。
クラブの馬からこうしてクラシックを勝つような馬が現れると、会員さんたちにもやはり社台サラブレッドクラブは違うなと思ってもらえますので、これからも大きなタイトルを獲りたいと思っています。
―― この記事を読んでくださる方々も、ソールオリエンスのような馬に出資したいと思っているはずですから、ぜひおすすめの馬を教えてください。今回は牡馬4頭・牝馬6頭、計10頭の推奨馬を挙げてくださっています。
── まずは関東馬からお話をお聞かせください。最初はアブソリュートレディの22です。母アブソリュートレディはフランス2冠牝馬ラクレソニエールを誕生させました。本馬はラクレソニエールの半妹ということになります。
青田 全身から走りそうな雰囲気を醸し出していますね。動きのあらゆるところが滑らかで、顔が小さく、気性的には落ち着いており、良血馬らしさが表に出ています。
── 日本で走っている上の兄姉たちは、グラヴィル(父Le Havre)が中央で2勝、アーティット(父ディープインパクト)は4勝を挙げています。どちらも馬格に恵まれていますね。本馬は父にエピファネイアを迎え、どのようなタイプに育ちそうでしょうか?
青田 馬体のサイズ的には、デビューする頃には450kgの中型を超えてくると思いますよ。大型馬ではありませんが、エピファネイア産駒らしくボリューム感はあります。余計なことをしませんし、手が掛からない馬です。体調の良さが伝わるように、カタログの写真も非常に見栄えがしますね。
──
続いて、ラブリーベルナデットの22です。 …
―― 2019年に初めてインタビューさせていただいてから、まさに右肩上がりの勢いで現在に至る気がします。今年は皐月賞馬ソールオリエンスが誕生したのみならず、シングザットソングやライトクオンタムが重賞制覇を飾り、クラシック戦線を盛り上げました。いよいよ今週末に日本ダービーが迫っていますが、牧場はどのような雰囲気でしょうか?
※本インタビューは日本ダービーの2日前に行われました。
皐月賞を制したソールオリエンス
社台ファーム 青田氏(以下、青田) やはり緊張感がありますね。高い評価をいただいたまま日本ダービーに臨みますので、私たちが緊張しても仕方ないのでしょうけど、期待と不安が入り混じった気持ちです。現場でたずさわっている方々のプレッシャーは計り知れないと思いますので、ソールオリエンスが力を出し切ってくれるように私たちは応援するのみです。
―― 今となっては、日本ダービーで圧倒的な人気に推されるほどになったソールオリエンスですが、頭角を現すというか、この馬は走ると誰もが思うようになったのはいつ頃からでしょうか?
青田 今思い返してみると、北海道で育成が始まったときから乗り味や動きの評価は高かったです。もちろん、募集時期にも見栄えがする馬でしたし、血統的なバックボーンもありましたから、これぐらいの値段(募集価格6000万円)がつくのは納得できました。さらに動かし始めてからの雰囲気も良かったので、素直に嬉しかったですね。
クラブの馬からこうしてクラシックを勝つような馬が現れると、会員さんたちにもやはり社台サラブレッドクラブは違うなと思ってもらえますので、これからも大きなタイトルを獲りたいと思っています。
―― この記事を読んでくださる方々も、ソールオリエンスのような馬に出資したいと思っているはずですから、ぜひおすすめの馬を教えてください。今回は牡馬4頭・牝馬6頭、計10頭の推奨馬を挙げてくださっています。
※以下、当日のインタビュー順に紹介しており、各馬の並びは推奨の順位を示すものではございません。
※文中の各馬状態などはインタビュー時点(2023年5月下旬頃)の情報となります。
【1】アブソリュートレディの22(牝・募集番号 2)
青田 全身から走りそうな雰囲気を醸し出していますね。動きのあらゆるところが滑らかで、顔が小さく、気性的には落ち着いており、良血馬らしさが表に出ています。
── 日本で走っている上の兄姉たちは、グラヴィル(父Le Havre)が中央で2勝、アーティット(父ディープインパクト)は4勝を挙げています。どちらも馬格に恵まれていますね。本馬は父にエピファネイアを迎え、どのようなタイプに育ちそうでしょうか?
青田 馬体のサイズ的には、デビューする頃には450kgの中型を超えてくると思いますよ。大型馬ではありませんが、エピファネイア産駒らしくボリューム感はあります。余計なことをしませんし、手が掛からない馬です。体調の良さが伝わるように、カタログの写真も非常に見栄えがしますね。