【種牡馬別】ドゥラメンテ産駒の見かた

種牡馬別の馬体の見かたとして、今回はドゥラメンテ編をお届けします。

非常に残念なことに、ドゥラメンテ自身は2021年に急性大腸炎で亡くなっており、残された世代はあとわずか（2022年産の現1歳馬がラストクロップ）になりますが、せめて最終世代の走るドゥラメンテ産駒に出資したいと思うのは僕だけでしょうか。打算的かもしれませんが、もし牡馬の活躍馬が出れば種牡馬入りもしやすいはずです。

2022年はドゥラメンテに始まり、ドゥラメンテに終わった年とも言えます。春の牝馬クラシック1冠目の桜花賞を制したのはスターズオンアース（のちにオークスも制覇して2冠）であり、暮れの最後のG1レース・ホープフルステークスを勝利したのもドゥラエレーデでした。古馬になったタイトルホルダーによる天皇賞・春と宝塚記念制覇、そして新星・リバティアイランドの阪神ジュベナイルフィリーズの勝利を合わせると、ドゥラメンテ産駒は2022年にJRAのG1レースを計6勝したことになります。

この数字は種牡馬別のトップであり、2位のディープインパクト（2勝）とキタサンブラック（2勝）、キングカメハメハ（2勝）を大きく引き離しました。ディープインパクトとキングカメハメハ亡きあと、種牡馬の戦国時代と言われる中、一気に抜け出したのはドゥラメンテ。しかしドゥラメンテの仔はもう生まれてこない、という悲しい現実を僕たちはどう受け止めたらよいのでしょうか。僕はまだ心の整理がついていません。