10.「尻」と「尻尾」の見かた
走る能力が集約されている尻
今回は皆さんの大好きなお尻について語ります。えっ、僕だけですって。そんなことはないはずですが、僕がこれからお話するのは、残念ながら人間ではなく馬のお尻についてです。尻における臀筋(でんきん)が発達していると、それだけ馬体を前に押し出すために地面を蹴る力が強くなり、速く走ることができるようになります。これだけでもサラブレッドの馬体において尻が非常に大切な部分であることが分かりますし、走る能力が目に見える形で集約されているのが尻ということです。
サラブレッドの尻ということで、真っ先に僕の頭に浮かぶのは、故戸山為夫調教師によって鍛え上げられ、皐月賞と日本ダービーの2冠を制したミホノブルボンのそれです。通常では1日3本で限界の坂路コースを、ミホノブルボンは1日5本も追われて鍛え上げられていました。後ろからミホノブルボンのお尻を見ると、他馬の2倍くらいの大きさがあったそうです。私もパドックで実際にミホノブルボンを見たことがあるのですが、ミホノブルボンのお尻の筋肉は異常なほどに発達し、幾層の山のように盛り上がっていました。
サラブレッドの尻ということで、真っ先に僕の頭に浮かぶのは、故戸山為夫調教師によって鍛え上げられ、皐月賞と日本ダービーの2冠を制したミホノブルボンのそれです。通常では1日3本で限界の坂路コースを、ミホノブルボンは1日5本も追われて鍛え上げられていました。後ろからミホノブルボンのお尻を見ると、他馬の2倍くらいの大きさがあったそうです。私もパドックで実際にミホノブルボンを見たことがあるのですが、ミホノブルボンのお尻の筋肉は異常なほどに発達し、幾層の山のように盛り上がっていました。
尻の種類と見かた
尻を見るときには、傾斜や長さ、幅、厚さなどに着目しながら、その形を大まかにとらえます。 …