2021年春に活躍した3歳馬の馬体分析【マイル・ダート編】
活躍馬の募集時馬体を振り返る
前回のクラシック編に続き、今春活躍した3歳クラブ馬たちについて、募集時の馬体を振り返っていきたいと思います。今回は「マイル・ダート路線編」です。
今年は3歳マイラーの頂点を決めるNHKマイルカップ(G1)を、クラブ馬であるシュネルマイスター・ソングライン・グレナディアガーズがワンツースリーと独占しました。また、一流ダート馬への登竜門と言えるユニコーンステークス(G3)をスマッシャーが勝利したように、マイル・ダート路線においてもクラブ馬の存在が目立ちました。それでは見ていきましょう。
今年は3歳マイラーの頂点を決めるNHKマイルカップ(G1)を、クラブ馬であるシュネルマイスター・ソングライン・グレナディアガーズがワンツースリーと独占しました。また、一流ダート馬への登竜門と言えるユニコーンステークス(G3)をスマッシャーが勝利したように、マイル・ダート路線においてもクラブ馬の存在が目立ちました。それでは見ていきましょう。
エリザベスタワー
撮影時期推定:1歳5月頃
クラシック編同様に、まずはこの世代のクラブ馬では希少な重賞勝ちを果たした牝馬からということで、エリザベスタワーです。一昨年の夏、社台ファームの副代表である吉田哲哉さんに直接、馬を見せてもらいながら解説してもらうという幸運を得ました。(「2019年社台サラブレッドクラブ推奨1歳馬を見てきました」)
あのとき紹介してもらった10頭の中でも、このターフドンナの18(エリザベスタワー)は最も雄大な馬格に恵まれていたのを覚えています。それほどに馬体は素晴らしかったです。改めて立ち写真を見ても、前後躯にしっかりと実が入り、全体的な筋肉量が豊富で、牝馬離れした力強さがあり、バランスも良いですね。僕は当時のメモに、「いかにもヨーロッパ血統の馬らしい、フレームの大きさと雄大な馬体を誇る」と書き残しています。
「この馬は典型的なドイツ顔ですよ。 …