14.馬の生命線となる「蹄」

今回は馬の蹄について語ります。

馬の蹄は人間でいえば手足の爪にあたるのですが、「蹄なくして馬なし」と言われるように、馬にとっては生命線となる部分です。なぜかというと、蹄は馬体を支える基底になるため、その形状や構造、質などの特徴が、肢勢から歩き方、走り方まで大きな影響を与えるからです。実は人間だって、足の爪がないと歩けないと言われていますよね。爪は伸びてきたら切る面倒くさいものでは決してなく、最終的に私たちの体重を支えてくれているということです。競走馬にとって、四肢の先端につく蹄がどれだけ大切か分かっていただけると思います。