岡田牧雄氏に聞く 現役種牡馬13頭の評価と馬体の見かたのヒント
100回記念インタビュー(後編)
前編から引き続き、岡田牧雄氏のインタビューをお届けします。後編では、今年のノルマンディーオーナーズクラブの募集馬の父を中心に、大挙13頭の現役種牡馬の評価と産駒の馬体を見る上でのヒントについて、思う存分語っていただきます。
モーリス
― エピファネイア以外の種牡馬についても教えてください。とはいえ、あまり語り尽くされているような種牡馬は面白くないため、マイナーな種牡馬も交えていきたいと思います。今年のノルマンディーオーナーズクラブの募集馬の父は実にバラエティーに富んでいるため、そこからピックアップして聞かせてもらいますね。
まずはピクシーナイトがスプリンターズSを勝利したモーリスから。種牡馬としての初G1勝利がスプリント戦になりましたが、モーリスの種牡馬としての印象や走る産駒の特徴について教えてください。
岡田牧雄氏(以下、岡田) 種牡馬として成功するかどうかを考えるとき、極端な言い方としては、時代を変えるような種牡馬というのは突然変異で生まれてきているということです。たとえば、ノーザンダンサーにしてもサンデーサイレンスにしても、その系統からは何も走っていないところから突然に現れるわけです。そういう意味において、モーリスはメジロ牧場の血統ではありますが、それほど2代3代とオープン馬が連なる血統ではなく、突然変異的に誕生した馬だと思っています。
まずはピクシーナイトがスプリンターズSを勝利したモーリスから。種牡馬としての初G1勝利がスプリント戦になりましたが、モーリスの種牡馬としての印象や走る産駒の特徴について教えてください。
岡田牧雄氏(以下、岡田) 種牡馬として成功するかどうかを考えるとき、極端な言い方としては、時代を変えるような種牡馬というのは突然変異で生まれてきているということです。たとえば、ノーザンダンサーにしてもサンデーサイレンスにしても、その系統からは何も走っていないところから突然に現れるわけです。そういう意味において、モーリスはメジロ牧場の血統ではありますが、それほど2代3代とオープン馬が連なる血統ではなく、突然変異的に誕生した馬だと思っています。
キタサンブラックも同じように考えられますね。 …