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馬体の見かた講座
馬を見る上での考え方から各馬体パーツの基本、種牡馬毎の特徴、専門家へのインタビューも
治郎丸敬之 著 / 連載中

2025年社台サラブレッドクラブ募集馬インタビュー

社台TC/社台ファームインタビュー2025
毎年、日本ダービーを終えると同時に一口馬主クラブの募集シーズンが始まり、慌ただしい中にも、夢と期待が織り交ざったような幸せな気持ちになります。今年も社台サラブレッドクラブの推奨馬について、社台ファームの青田氏に語っていただきながら、さらなる未来を見据えていきたいと思います。


―― 本題に入る前に、マスカレードボールの日本ダービー出走おめでとうございます。皐月賞の3着は見どころ十分でしたし、ドゥラメンテが残した最後の世代の産駒でもあり、日本ダービーのタイトル獲得の期待が高まりますね。
※本インタビューは日本ダービーの2日前に行われました


社台ファーム 青田氏(以下、敬称略) おかげさまで、日本ダービーでも2、3番人気になりそうです。人気は競馬ファンが決めてくださるものですが、やはり人気になると緊張してしまいます。

マスカレードボールは育成時代からスタッフ間での評判が良かった1頭です。募集馬としても人気がありましたし、「雰囲気がある」「乗り味が良い」といった声が聞こえてきていました。実際に速いところを動かしてみても、その評価が変わることはありませんでした。


―― また、クラブ募集馬ではありませんが、社台ファーム生産のカムニャックがオークスを制覇しました。ダンスパートナーからつながる社台ファームゆかりの血統であり、ダンスパートナーが制したオークスから30年が経ち、社台ファームの伝統を感じざるを得ません。こうした感慨を抱くのも僕も歳を取った証拠と言えますが(笑)。


青田 言われてみればという感じでした。どちらかというと、ブラックタイドとサクラバクシンオーの組み合わせや、サンデーサイレンスの2×4の方に私は気を取られていました。

カムニャックの母ダンスアミーガは、サクラバクシンオーが父ということもあり、気性的にはピリッとした馬で、実は2400mの距離は全くイメージできませんでした。牝系をさかのぼっていくと、ダンスパートナーがいると言われて、あとから気付かされました。



―― それでは、読者の皆さまもお待ちかねの今年の推奨馬10頭について話を進めていきます。10頭中牝馬が6頭、牡馬が4頭というバランスになっています。募集番号の若い順に教えていただければ幸いです。


※以下、当日のインタビュー順に紹介しており、各馬の並びは推奨の順位を示すものではございません。
※文中の馬体重、状態、文章下部の写真などはインタビュー時点(2025年5月下旬頃)の情報となります。

【1】レッドアネモスの24(・募集番号 4)

3/27 美浦 木村哲也 厩舎予定
キタサンブラック (母父 ヴィクトワールピサ)
4000万円 / 40 (1口 100万円)
── 最初はレッドアネモスの24から。母レッドアネモスはクイーンステークスの勝ち馬です。馬群の間を割って差し切ったレースぶりが印象に残っています。


青田 レッドアネモスの兄弟姉妹や母マチカネハヤテはピリッとしたスピードがあって、短い距離向きの馬が多かったです。牝系に目を移すと、マスカレードボールの祖母にあたるビハインドザマスクの名も見えます。基本的なスピードが伝わり、どこからでも走る馬が出てくるように、枝葉が広がっている一族です。

レッドアネモスも短いところを得意とするのかなと思っていましたが、馬体のフレームはゆったりとして、気性的にもそれほどムキになるタイプではなく、距離の融通が利きそうでした。洋芝の重賞を勝ったことも含め、父ヴィクトワールピサの影響が出たのではないかと考えています。レッドアネモスを起点として、新しい枝葉が広がってくれることを期待しています。


── そう言えばヴィクトワールピサ産駒は洋芝を得意としていましたね。それにしても、数々の活躍馬が誕生している素晴らしい牝系です。レッドアネモスの24は2番仔になりますが、初仔のルージュカルデア(父シスキン)はすでに美浦トレセンに入厩済みで仕上がりも早そうです。


青田 6月の新馬戦に出てくる予定ですね。母レッドアネモス自身もデビューが遅いタイプではありませんでしたし、この一族はある程度早くから仕上がって、しかも息が長い馬が多いです。レッドアネモスの24も早めに準備を整え、2歳秋を待ってデビューするようになっても不思議ではありません。


── レッドアネモスの24の立ち写真を見ると、手肢がスラリと長く、全体のシルエットも美しいですね。サイズ感や距離適性はいかがでしょうか?


青田 祖母マチカネハヤテやその仔たちの体つきとは違ってきています。母レッドアネモスは背中の長さが少し出て、本馬はさらに伸びやかさがありますね。

産まれ落ちは60kg台、現時点で404kgありますから、460~470kg台の馬体重でデビュー戦を迎えられそうです。オークスを視野に入れつつ、ナチュラルスピードに期待して、桜花賞や阪神ジュベナイルフィリーズも狙っていきたいと思います。


── 血統的な話をすると、サクラバクシンオーの3×3という珍しい配合になっていますね。


青田 この先、イクイノックス産駒も登場してくる事によって、サクラバクシンオーのクロス馬は増えてくると思います。本馬については、父キタサンブラックの雰囲気がありつつ、母レッドアネモスの肉付きの良さを受け継いでいます。クロスでスピードの強化はされたかもしれませんが、サクラバクシンオーらしいマッチョさはあまり感じられませんね。




【2】シャリオドールの24(・募集番号 9)

4/25 美浦 黒岩陽一 厩舎予定
コントレイル (母父 ヴィクトワールピサ)
6000万円 / 40 (1口 150万円)
── 続いて、シャリオドールの24です。 …
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第148回 2025年社台サラブレッドクラブ募集馬インタビュー
著者
治郎丸敬之
競馬雑誌『ROUNDERS』編集長。川崎競馬場でパドック解説、週刊Gallopにてコラム長期連載など。当コラムの書籍も発刊
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