2025年ウインレーシングクラブ募集馬インタビュー
推奨馬紹介&ゴールドシップ産駒の考え方なども
今年もウインレーシングクラブ代表の岡田義広さんに本年度の新規1歳募集馬についてインタビューさせていただきましたので、その模様をお届けします。
おすすめの募集馬5頭を紹介していただきながら、ゴールドシップやベンバトルなどの産駒についても語っていただきました。ウインの会員さんはもちろん、多くの一口馬主の方にも参考になるはずです。
── 今年もお忙しい時期にインタビューにご協力いただき、ありがとうございます。生産牧場やクラブの代表をされている岡田さんから、こうして直接お話を聞ける機会は僕にとっても貴重な場です。
(株)ウイン代表 岡田義広氏(以下、敬称略) 今は募集馬ツアーの準備と新しい牧場の工事で忙しい日々を送っていますよ。買い取った牧場の厩舎を建て替えたり、穴を掘って電気や水道管を埋めたり、放牧地の牧柵や出入り口のゲートをリフォームしています。
業者さんに頼めば済む話ですが、自分たちで使うものはなるべく人任せにせず、自分たちの手で責任を持ってつくろうと考えてやっています。もっとも、かつて坂路を自分たちでつくったときに比べると大したことはありませんよ(笑)。
── 自分たちで使うものは人任せにせず、自分たちの手で責任を持ってつくる、という発想はコスモヴューファームさんらしくて素敵です。馬づくりにも通底している考え方だと思います。新しい牧場をつくられているということは、これからさらに規模を拡大していこうと計画されているのですね?
岡田 そのとおりです。ノーザンファームさんの年間生産頭数は約700頭、社台ファームさんは約400頭、追分ファームさんと白老ファームさんで約200頭。つまり、社台グループだけで約1300頭のサラブレッドが毎年生まれてきているわけです。
それに対して、うち(コスモヴューファーム)は毎年30数頭です。大きいレースを狙ったり、重賞を勝つような馬を安定的に出し続けるという意味において、生産頭数を増やしていかなければならないと考えています。
現8歳世代(2017年産)は、34頭の募集馬の中からウインマリリン、ウインマイティー、ウインキートス、ウイングレイテスト、ウインカーネリアンの5頭が重賞を勝って20億円以上稼ぎましたが、今の頭数規模でそうした成績を毎年続けることは難しいですからね。
── 僕も生産の世界に片足を突っ込んでいるのでよく分かりますが、30数頭の生産馬の中から5頭も重賞勝ち馬が出ること自体、ふつうでは考えられないですからね。今年募集の2024年産世代も、そのような黄金世代になることを期待します。
おすすめの募集馬5頭を紹介していただきながら、ゴールドシップやベンバトルなどの産駒についても語っていただきました。ウインの会員さんはもちろん、多くの一口馬主の方にも参考になるはずです。
── 今年もお忙しい時期にインタビューにご協力いただき、ありがとうございます。生産牧場やクラブの代表をされている岡田さんから、こうして直接お話を聞ける機会は僕にとっても貴重な場です。
(株)ウイン代表 岡田義広氏(以下、敬称略) 今は募集馬ツアーの準備と新しい牧場の工事で忙しい日々を送っていますよ。買い取った牧場の厩舎を建て替えたり、穴を掘って電気や水道管を埋めたり、放牧地の牧柵や出入り口のゲートをリフォームしています。
業者さんに頼めば済む話ですが、自分たちで使うものはなるべく人任せにせず、自分たちの手で責任を持ってつくろうと考えてやっています。もっとも、かつて坂路を自分たちでつくったときに比べると大したことはありませんよ(笑)。
── 自分たちで使うものは人任せにせず、自分たちの手で責任を持ってつくる、という発想はコスモヴューファームさんらしくて素敵です。馬づくりにも通底している考え方だと思います。新しい牧場をつくられているということは、これからさらに規模を拡大していこうと計画されているのですね?
岡田 そのとおりです。ノーザンファームさんの年間生産頭数は約700頭、社台ファームさんは約400頭、追分ファームさんと白老ファームさんで約200頭。つまり、社台グループだけで約1300頭のサラブレッドが毎年生まれてきているわけです。
それに対して、うち(コスモヴューファーム)は毎年30数頭です。大きいレースを狙ったり、重賞を勝つような馬を安定的に出し続けるという意味において、生産頭数を増やしていかなければならないと考えています。
現8歳世代(2017年産)は、34頭の募集馬の中からウインマリリン、ウインマイティー、ウインキートス、ウイングレイテスト、ウインカーネリアンの5頭が重賞を勝って20億円以上稼ぎましたが、今の頭数規模でそうした成績を毎年続けることは難しいですからね。
── 僕も生産の世界に片足を突っ込んでいるのでよく分かりますが、30数頭の生産馬の中から5頭も重賞勝ち馬が出ること自体、ふつうでは考えられないですからね。今年募集の2024年産世代も、そのような黄金世代になることを期待します。
※以下、当日の取材順に掲載を行っており、各馬の並びは推奨の順位を示すものではございません。
※カタログ写真以外の各馬写真、インタビュー内容は2025年7月時点。
【1】ウインアイルビータの24(牡・募集番号 1)
ウインアイルビータの24も、母と父ゴールドシップの両者から頑健さを受け継いでいるように見えます。
岡田 ゴールドシップとの相性という面で言うと、ロージズインメイやボストンハーバー、フレンチデピュティのように、ダート気質があって、筋肉の芯に力があるタイプの繁殖牝馬とは相性が良いですね。
今年の宝塚記念を制したメイショウタバルの母メイショウツバクロも、ダートの1400m戦で2勝を挙げているように、短距離でパワーを生かすタイプでした。
本馬の母父アイルハヴアナザーはどちらかというと柔らかめの筋肉ですが、母ウインアイルビータ自身は骨格も良くてパワーがありました。
私の配合論ではありますが、ゴールドシップの運動神経の甘さを繁殖牝馬の筋力やスピードで補填した方が良いと思っています。ゴールドシップ産駒は体の大きさがあるのは長所ですが、その大きな馬体に筋力が伴ってくるのに時間がかかるからです。本馬もそのような意図を込めた配合です。
── ウインアイルビータの24は、種牡馬としてのゴールドシップの課題を補強する配合から生まれた馬ということですね。それにしても、ゴリゴリのアメリカのダート馬であったアイルハヴアナザーが柔らかい筋肉を持っていたというのは意外でした。
岡田 アイルハヴアナザーを導入した父(故・岡田繁幸氏)の種牡馬に対する考え方として、硬い馬は好まないところがありました。なぜかと言えば、日本ダービーを獲ることを目標にしていたからです。「サンデーサイレンス系の芝馬と配合して、日本ダービーを勝てるかどうか」がいつも種牡馬選びのポイントでした。
アイルハヴアナザーはアメリカの2冠馬ではありますが、可動域が広く、柔らかいことが魅力的な馬でした。その分、産駒たちは2歳戦から走るというよりも、古馬になってから走る馬が多かったですね。体に筋力がつくのに時間がかかるタイプが多かったからです。
── たしかに本馬の母ウインアイルビータも3歳5月で未勝利を脱出したように、少し時間のかかるタイプでした。
岡田 ウインアイルビータは、走ったり走らなかったり、気性的に難しい面もありましたね。ウインアイルビータの全弟であるウインマーベルは真面目に走ってくれる馬ですが、(ウインアイルビータの母)コスモマーベラス自身が気性にきついところがあって、そのあたりが子どもたちにも受け継がれています。
── 本馬の祖母にあたるコスモマーベラスは小柄ながらも7勝を挙げ、ターコイズステークスを連覇した実績馬ですが、気性のきつさが走る方向に出たということなのでしょうね。
ウインアイルビータの初仔は父ウインブライトでしたが、父がゴールドシップに替わってどのような馬体に出ましたか?
岡田 馬体は大きく出ていますね。コスモマーベラス自身もそうでしたが、ウインアイルビータの産駒たちも脚が短いため、ゴールドシップを配合して脚を長くしようという意図もありました。そのあたりは狙いどおりに出ていますし、しっかりと動けていますので、あとは重くなりすぎなければというところでしょうか。
性格的にも今のところは何の問題もありませんが、将来的には分からないと言うのが正直なところですね。1歳で昼夜放牧をしている段階では問題がなくても、人が関わってくると変わってくる馬もいますし、2歳になって体力がついてきて、自我が強くなってきた頃にどうなるかは誰にも分からないのです。もちろんその逆も然りで、入厩前は煩かったのにトレセンに入ると大人しくなる馬もいます。
── 気性の話が出ましたが、ウインアイルビータの24の適性はどう見ていますか?コスモマーベラス牝系は基本的にはスピードがあり、母ウインアイルビータはスプリンターでしたが、父がゴールドシップでそのあたりも変わってくるのでしょうか。
岡田 手肢も長いですし、馬体を見るとお母さんよりも父ゴールドシップが強く出ていますので、中距離から長距離だと思います。
3000mとは言わないまでも2400mぐらいまでは十分にこなすと思いますし、メイショウタバルが勝った宝塚記念のような、少し時計が掛かる芝の中距離が合うはずです。芝の中長距離は層が薄いので、レースの選択肢が多く、数多く使えるのもメリットですね。
── 母系のスピードと父系のスタミナがうまくかみ合えば、同じゴールドシップ産駒であるメイショウタバルのようなスピードに優れた中長距離馬になることも期待できそうですね。
ところで、少し話が逸れますが、ゴールドシップ産駒はダートではあまり活躍していませんが、これはダート戦を使う機会が少ないことに加えて、そもそもダートが合わないということもあるのでしょうか?
岡田 芝で勝ちきれない馬は「ワンペースでしか走れないから、芝ではなくダートを走らせたい」という話も上がりますが、それは馬によりけりだと私は思っています。
たとえば、筋力は強いけれど、筋肉が硬くてストライドが伸びないためにワンペースになっている馬であれば、芝ではなくダートが合う可能性はあります。
しかし、筋力がまだ弱くて自分の大きな体を前に進める力が足りない場合、ダートを使っても良い結果にはなりません。馬体がまだ緩いのにダートを使ってもバテてしまうということです。ゴールドシップ産駒はこちらのケースが多いように思います。
【2】シルヴァーコードの24(牡・募集番号 10)












